★★★平面から、立体ができるというおりがみが気 に入っています★★★
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 折り紙の中でも、特にユニット折り紙が好きです。ユニットを一 つ一つ折り、最後に組み立てて出来上がり!という時間経過を楽しみます。また、 最近は折った後で遊べる折り紙にも興味が湧いてきました。 海外旅行では、現地の子供たちや、外国人旅行者との交流の小道具にもなるので、会話の苦手な私には 必須のアイテムです。

◆ユニット折り紙
  折り紙で一定の形を折り(これをユニットという)、それを複数組み合わせて作る作品をユニット折り紙といいます。この折り紙のいいところは一つのユニット の作り方さえ覚えれば、枚数に応じていろいろな大きさの作品が作れることです。平面の紙から、立体に仕上がっていくところが特に気に入っています。

 
小はユニット3枚の6面体から大はユニット270枚の大きなくす玉を組み立てることができ ます。

  

 左端はユニット折り紙の元祖、いわゆる「そのべユニット」(そのべ:考案した人の名前)と いわれるユニットで組んだくす玉(30枚)です。この大きなくす玉は見栄えがするのと同時にガッチリ組めるのがいいですね。この「そのべユニット」で組んだものがシンプルで一番きれいだと思 います。

 
ユニットの折り方を変えれば、くす玉としての形状は同じですが、違った面が現れます。例えば、右2枚の写真にあるように、トゲトゲの三角形の部分には折り紙の裏面や折り線がでてきます。

   

 上の写真は3ユニット(6面体)、6ユニット(立方体)で組ん だものです。「そのべユニット」ではない別のユニットで組みました。小さくて、単純な形の場合は折り線や裏面などいろいろな部分が見える方が、いい感じに 仕上がります。

  ユニットにはいろいろな折り方がありますが、一般的な
折り紙教本やインターネットの折り紙の ページにでています。

◆花火  
 ユニット 折り紙のHPを見ているうちにたまたま見かけたました。なかなか面白そうと思いましたが、折り方が分かりません。いろいろ探して、YouTubeにあるこ とが分かりました。
 動画を見習って実際に折ってみたところ、完成品はなかなかいい感じに仕上がりました。前述のくす玉は30枚と枚数が多いですが、これは12枚と少ないけ れどそれなりに存在感があります。

  最後の連ユニットを閉じる工程が難しいです。何度もやり直すとぐちゃぐちゃになりそこから外れやすくなります。
 本体部分をすべて折り終えてから連結するか、ユニット同士を環状に連結した後、各部を織り込んで完成させるか、後者の方が組みやすいように感じていま す。

    

 写真のように見栄えはもちろんですが、この折り紙のいいところは、作った後で後述するアイソアクシスや カライドサイクルのようにくりくりめくりで遊べる のがいいですね。

◆くちびる  
  遊べる折り紙といえば、まずはこれ! 旅行中は数枚をポケットに忍ばせておき、動かして見せながら、ホテルのフロント嬢には冗談めかして"I love you!!"たまたま言葉を交わしたり、親切にしてもらった人には"Thank you very much!"と言って手渡せば笑いながら受け取ってもらえる作品です。

 折りは難しくなく、短時間でできるので、「外国人に折り紙を教 えて!」といわれたら、これを教えることが多いですね。タイの女子高校で日本語の授業の後、これをみんなで作って盛り上がりました。

◆Magic Rose Cube  
  インターネットで"magic rose cube"というユニット折り紙を目にしました。とても、いい形のバラの花ができます

      

 左端が組んだ直後の状態(cube)で先端を開くと右のようにバラになります。折り紙の裏 面がでるので、両面同色になるように折り紙を2重にしてユニットを作り、組んだのが右端の写真です。いい感じに仕上がっています。これは15cm正方形の 1/4サイズで作っています。

 私はさらに小さく、1/16サイズで折ったものが気に入っています。小さいので細かい作業が必要(ヒマつぶし)なのと緻密な仕上がりがなんとも心地いい デス。

 これを12枚使って立方体に組むこともできます。豪華絢爛!!。角のところが上のバラと同じ形になっているのが分かります。ユニット自体の折り方は簡単ですが、上のバラと同様ユニット を組むのがちょっと難しい、慣れが必要です。

 

◆折り鶴
 もっぱら、連鶴を折っていましたが、三角紙の折り鶴、ヒダの上に織り込む鶴もレパートリに加えることにしました。正方形を対角線で切った三角紙で折ります。正方形折りよりも羽が細長くなるので精悍 な感じの鶴になります。
 首を長く折るのが難しい。折り順が再現できず、何度も修正するので首の処がいつもグジャグジャになっていたのですが、息子が一発で折り順を確定してくれ ました。ありがとうー。

 ヒダ(扇子の意?)の上の鶴はハサミを使うのが難点ですが、見栄えがするので気に入っています。これからも折り鶴に関するバリエーションを増やしていき たいですね。

  

 

◆サメ
 立体的なのとホンモノっぽい形が気に入っています。途 中の裏返し折りみたいたところでいつも右往左往します。息子から何度も教わっているのですが、なかなかマスターできません。

  

 

◆折り布
  紙で折るから「折り紙」、布で折れば「折り布」でいいのでしょうか? ボンドを水で薄めて布にしみ込ませ、半乾燥状態でアイロンがけします。バリバリに なって紙とおなじように折る事が出来ます。

 紙のようにきっちりとは決まりませんが、何とか作品として仕上げることができました。
鶴は形状 がほとんど崩れず、ずっとほぼ原型を保ちましたが、ユリは花びら部の折りが元に戻りやすいです。

 

正方形折り鶴と三角形折り鶴、ユリ(折りが甘い、末端処理が雑)
(画像クリックすると拡大表示)

 フリマで時々「折り紙(「花火」や「ムービングボックス」)」を売っていま すが、なかなか買ってもらえません。「紙」=安物というかorお金を出して買うものではないというか。

 なんとか付加価値をつけるため「紙」を「布」に置き換えてみたが、今のところピンと来るものにはなりそうないですね。折り紙は折って楽しむものというこ とでしょう。

 

◆アイソアクシス、カライドサイクル、コマ
  折り紙ではありませんが、「遊びの博物誌」(板根巌夫氏)にちょっとした厚紙で作れるアイソアクシスというジャバラ折りが載っていました。アイソアクシス はジャバラ折りのくりくりめくり、カライドサイクルは四面体のくりくりめくりです。インターネッ トで探すといろいろな型紙がヒットします。アイソアクシスは最後折りを戻して筒形にしてから糊付けし、再度折り直すとうまくいきます。カライドサイクルの 方は四面体構成なので最後の糊付けにちょっとしたコツがいります。

      

 旅先のホテルや観光案内所にはあるパンフレットなどでこれを作るとユニークな模様を楽しめ ます。定規、ハサミorナイフ(私の場合標準装備)、糊(瞬間接着剤)と型紙(A4用紙に展開図を印刷したもの)を用意すれば、どこでも、いつでも作るこ とができます。新聞折り込みのチラシで作ってみました。

 

 折り紙3枚で作る比較的大きなコマ、厚手のパンフレットと爪楊枝でつくるミ ニコマ。どちらもボランティアスタッフとして通っている科学館の同僚から教え てもらいました。子供たち一緒に作って遊べる折り紙です。

  バスや列車の待ちだ時間、ちょっと手持ち無沙汰の時に取り出して遊びます。興味を示してくれた人(子供、女性、その他)がいればあげちゃいます。高価なも のだとちょっとひいてしまいますが、紙細工なのでみなさん気軽に受け取ってくれます。

 

◆マジックボール

 立体複雑折りの円筒状折り紙。上下から押さえ込むことで、ボール状にひしゃ げるというユーモラスな遊べる折り紙です。折り線は、はっきり分かっているのですが、なかなかうまくできませんでした。
  小さなユニットの折り状態を保存しながら、次々に同じ小さなユニットを折り込んで全体を仕上げて行きます。ユニット折り同志が干渉して折りが元に戻った り、部分的にはうまくいくのですが、最後までなかなか到達できませんでした。
  自分流に色々試行錯誤した結果、ユニットの山折部を順次押し込むようにして折っていくとうまくいくことが分かりました。最初は、粗い目で折り、折りのコツ をつかめたところで、細かい目の作品に挑戦しました。完成できた時は、とても嬉しかったです。

 


  写真上は新聞折り込みのチラシで作ったものです。正方形2枚形状の横長長方形で折り、折り終了後、円筒状になるよう糊付けして完成です。

 また、正方形折り紙2枚を夫々折った後、糊付けしてつくることもできます。さらに手早く折 れるように練習、練習!!

 
(画像クリックすると拡大表示)

◆Moving cubes
  「こういう折り紙があるのですが、作り方は?」 科学館の同僚が実物をみせてくれました。立方体を8個組み合わせて、アイソアクシスのようにクリクリめく りで遊べるというものです。
  You Tubeで調べてみると、Moving Cubeというキーワードでいろいろなビデオがアップされていました。
  「そのべユニット」で作った立方体の差し込み部をジョイントとして組み立てます。3色の色合わせするためにCubeは面の色の組み合わせを変えたもの2種 を使います。

  

 タダの立方体ではつまらない、確かに遊べる折り紙ではあるので すが、糊を使わないでもっと強固なジョイントができないものか。ウーム。

◆八角形箱(布施知子氏)
 ユニット折り紙の中でもこの八角箱は「容器として使える」ということと箱としての「見栄えがいい」ということで気に入っています。中に何を入れるか。連 鶴やミニ立体を入れることを思いつきました。連鶴は9連、金または銀色紙で折ります。

 伝承 折り紙の中で見栄えのするものといえば折り鶴ですが、いくらきれいに折っても一羽ではもの足りません。ヨーロッパ旅行をしていて民宿やペンションに泊まっ て、日本人旅行者が残したと思われる折り鶴を良く見かけました。そんな時、見栄えを考えればこんな連鶴の方が断然カッコいいと思います。頭や尾の部分で連 結することもできますが、羽根の部分を連結するのがシンプルでいい感じです。

 箱の中に何が入っているんだろうか、あっ、連鶴だ!開いた時にちょっとした驚きを期待しますが、無理かな?

  

 下の写真は八角箱を宝石箱に見立て、小さな6面体(3ユニット)を宝石のつ もりで沢山作ってみました。6面体はカラー広告用紙から正方形用紙に切り出して作りました。これだけ作るのに数時間かかりました。究極のヒマつぶしっ?
 写真の 小6面体、連鶴、ミニぞうり、これらはシドニーでホームステイした時に作ったものです。

 

◆折り鶴ピアス
  折り鶴ピアスです。パールカラーの紙で鶴を折るとキラキラ光っていい感じです。4色(ピンク、緑、青、赤)あって、すでに表面コーティングしてある紙なの で折った後、マニキュア液などのコーティングすることなくそのまま使えます。

 最初、3.75cm正方形(15cmの1/4)で折ってみましたが、ちょっと大きいような感じ。最終的に3cm(15cmの1/5)で折りました。

   

   

 井の頭公園のアートマーケットでいつもの草玩具やストロー細工 と一緒に出品しましたが、全く売れませんでした。前にトライした「折り布」と同じく、折り紙は買うものではなく、折って遊ぶものなんでしょう。
 売り子が、若い女性ならまだしも、人相のよくないお爺さんのせいかもしれません。海外でフリマの機会があったら、そこでのセールに再チャレンジしてみた いものです。


◆悪魔
  かの、有名な前川さんの最高傑作「悪魔」小学生時の息子が折ったもの。数体作ったが、知人にあげて残っているのはこれひとつ。正方形1枚の紙からこんな複 雑なものが折れるなんて信じられない。本人が言うには後ろの尻尾を折るのが難しいとのこと。薄い A4のトレーシングペーパーから切り出した正方形紙を使っている。高さ約6cm。20年以上の歳月を経てかなり色が褪せている。

(写真をクリックすると拡大表示↓)。

 

小学生の頃を思い出して、20数年ぶりに今大学院生中の息子が再度挑戦して折ってくれた「悪魔」。
TVの上、大きめのが小学生の時折ったもの、左小さいのが今回折ったもの。ありがとー


(写真をクリックすると拡大表示↓)
















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