★★★ケアンズホームステイ体験記(2007年冬:26日間)★★★
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 オーストラリアでの日常生活を体験するというのが本旅行の最大の目的です。期間は約1ヶ月。まずは泊まるところが問題です。インターネットでバックパッカーズ関連の安宿を探すうちに、ホームステイという滞在の仕方があることわかりました。たまたまインターネットでN旅社のHPに遭遇しました。出発前にメールの交換で2家族を紹介していただきました。

 滞在中は日々のいろいろなお手伝いを通して家族と交流するよう心がけました。日々の生活が退屈しないように、折り紙、草バッタ、竹とんぼ、ミニぞうり作りなどいろいろ暇つぶしの道具も用意しました。ホームステイでは前半2週間と後半2週間で別のファミリーをお願いしました。退屈する事なくほぼ4週間の生活体験をおおいに楽しむ事ができました。これはその記録です。

1月28日(日):初日
 成田空港、銀行窓口でUSドル(TC)をAUドル(現金)に両替をお願いするが、USドル(TC)→日本円→AUドル(現金)になるので、それぞれ手数料がかかるという。手数料がもったいないので現地で両替することにしよう。

 搭乗手続きは最後になったが、通路側を確保。席は機内前方、ビジネスクラスのすぐ後ろ。

 グアム着。入国するわけでもなし、入出国審査表は書かなくていいんだろうと勝手に思いこんでパスポートチェックの列に並ぶ。ところがみんな入出国審査表を持って並んでいる。審査窓口の交通整理をしていた係員に用紙を貰い、列に並びながら記入してことなきを得る。

 パスポートチェックでは両手の人差し指の指紋採取、顔写真まで撮影される。チェック後はTransit表示の列に並び、搭乗便の名簿確認。その後の手荷物検査は靴まで脱ぐ厳重チェッックだった。

 乗り換え便出発まで約4時間、安い切符だもの仕方ない。座席が3列+3列の小さな飛行機に代わった。真夜中12時過ぎ、ケアンズに無事着陸。

 入国審査表に正しく記入したので(持ち込み食料ありにチェック)、検査あり。お菓子の箱を出して「SWEETデス」でOKがでる。出迎えはホストファミリーの息子夫婦。プラカードにはしっかり、漢字で「安田享祐」と書いてあった。「Nice to meet you.」の型通りの挨拶を交わす。まずは目の前の両替所でUSドル(TC)をAUドルの現金に変える。

 雨上がりらしく、路面はぬれていた。家に着くとホストファミリーのおばあさんが、紅茶を出してくれた。さっそくお土産の和菓子を手渡す(後日、1個だけ食べて放ってあったのでお気に召さなかったようだが)案内された部屋はベッド2つ、机といす、それにクローゼットとベビーダンスがついている。エアコン、TVはなし、天井扇で暑さをしのぐ。紅茶をいただき、即ゴーツーベッド。

1月29日(月):2日目
 おじいさんの体の具合が悪く病院にいくので、息子が車で市内を案内してくれた。植物園やセントラルSC(Shopping Center)などを回り、地図もいくつか手に入れた。

 家に戻り、ベランダに出て、ぼ〜っと庭を眺める。蒸し暑さは日本の夏そのままだ。家に放し飼いのうるさい犬の名前はオスカーとペッパー。


ベランダからの眺め:プール&右はバーベキューコンロ1日の大半の時間をここで過ごした

 昼過ぎ二人は病院から戻ってきた。昼食はセントラルSCで買ったハムチーズ入りの調理パン。食事後は疲れをいやすべく昼寝。目を覚ますと雨がジャンジャン降っていた。

 午後3時お茶を入れてくれた。色々尋ねられるも、当方の英会話能力では長く続くはずもない。明るいベランダに陣取って、ひとり竹とんぼ削りに精を出す。

 雨があがったので、家の周りを30分ほど歩き回る。緑の芝生と花と植木群と大きな家々、高級(普通?)住宅街の雰囲気。

 夕食は豚肉野菜いためとかぼちゃのとろとろ煮。ご飯にかけて食べる。デザートのアイスは遠慮して、紅茶にする。皿は水でさっと洗って食洗機に突っ込めばヨロシー。紅茶は電気ポットで勝手に入れてね。はい。

 夕食後、息子一家数名がやってきた。紹介されるが、全員無愛想。無愛想はお互い様、早々に我が部屋に引っ込む。


1月30日(火):3日目
 朝の果物はパパイアとパッションフルーツ。トーストのやりかたを教えてくれた。今日は二人が車で街を案内してくれた。ケアンズ市街まで約15km、車で30分。バスのたまり場、チケット売り場など。


車でお出かけ:ホストのおばあさん

 ホストと別れて街を見学。セントラルSC(shopping center)まで歩いて数分、小さな街だ。ここで多少の食料とジュースを仕入れる。朝早いので、人出は少ない。

今回のホームステイ先を紹介してくれたN旅社で家にメールを打つ。無料でインターネットを使えるのはありがたい。近くのオーキッドホールにはHISや、各種情報掲示板もある。掲示板を見ながら、自転車借用を考えたが、利用頻度、交渉手続きの煩雑さを考えあきらめる。

 海岸沿いの散歩道、ベンチに座って竹とんぼ削りなどひま潰し。日焼け止め塗布、スコール対策のこうもりも忘れたので、当初目論んでいたハイキングは急遽取りやめだ。

 そろそろ帰ろうか。自分の乗るべきバス停を近くの学生に聞くが???どうしてわかんねえの?毎日利用しているんだろうが。チケット売り場まで行ってバス停Aを確認。

バスに乗ったのは私一人だけ。途中Shopping Center 2箇所ほどを経由してバスは走る。そろそろか、運転手にxx通りの入口というが、全く通じない。バス停に正式な名前はない。昨日の散歩のおかげで見慣れた風景、止めてくださいな。途中下車、今5時、曇り、今にも雨が降りだしそう。

 夕食はバーベキュー。肉、えび、野菜、ハンバーグそしてパンと野菜サラダ。残りは明日食べますといったら犬の餌にするとのこと。おばあさんがビールを少し分けてくれた。ご主人は病気で飲めないらしい。お腹いっぱい、明日はいっぱいExercize! Yes!


1月31日(水):4日目
 曇り雨模様なので家で待機。するとおばあさんが庭仕事をはじめたので手伝うことにする。10mほどもある入口両側の木の枝を整理する。木の形などおかまいなしに切りまくる。隣家から伸びている枝もばっさり。切った木っ端は大きな手押し車に乗せて、裏手の小川に捨てる。てんこもりの枝をのっけて5,6回は往復した。手袋を貸してくれたり、水を持ってきてくれたり。有難うございます。2時間ほどで完了。乾いた喉にオレンジジュースがとてもおいしい。

 作業を終えて「Jump to the pool!」「Yes!」。小さなプールだが結構深くて足が届かないところもある。浮き棒につかまってぷーかぷーか浮いて時間をすごす。

 昼は昨日の残りのバナナとパン。昼寝たっぷり、心地よい疲れ。起きてミニぞうりや竹とんぼ作りなど。雨が降ったりやんだり。洗濯ものは簡単に水洗いして裏庭に干すが、あめーーー。慌てて取り込む。

 夕食はスパゲティ。味付けはまあまあ、野菜もたくさん入っている。


2月1日(木):5日目
 ホスト二人は病院なので、留守番役を承る。12時まで竹とんぼ削り、形はできたので、熱して羽角度を適当につけ、棒をさし瞬間接着剤で固定して完了だ。3機作成、飛び具合はどうか気になるところ。

 一方、草バッタは幅ひろの葉っぱで筋が入ったのが使えることが分かった。シュロの木みたいのは試したが、肉厚で縦にきれいに裂けず、折れやすい。3匹ほど作って近くの植木鉢にさしておいた。

昼食は昨日の残りのスパゲティを暖めてくれた。

 歩いてケアンズ市街まで約16km、3時間はかかったね。途中のスーパーで水とコーヒーを買ったら、背負っていたザックの中をチェックされた。ようやくケアンズ市街セントラルSC着。レモンスカッシュを飲んで一息つく。一汗かいたあとの快適な時間空間。

 併設の駅に下りてキュランダ観光のパンフを入手、その足でN旅社へ。列車は予約不要で乗れそうだし、キュランダ駅にも土産物屋がいろいろあるらしいとの情報を得る。ついでに、家にメールを打つ。

 バス停にて5時15分発を待つも、無断運休だ。お隣日本人女性も困っていた。待っていればいつかは来る。次の6時15分はやってきた。しかし、降りるときは猛烈なスコール。前のバスなら、雨に合わずにすんだだろうに。勝手に休むな!

 乗客は降りるとき大抵ドライバにありがとうと声をかける。こちらの習慣らしい。

 午後7時、夕飯ぎりぎりセーフ。でっかいTボーンステーキをやっとこさ平らげる。ポテトチップスとトマト、レタス、セロリなどの野菜サラダ。

部屋で日記を書いていたら、お婆さんが親切にも新聞を差し入れてくれた。雨はジャンジャン降っている。


2月2日(金):6日目
 朝、雨もようの中家を出るが、途中でホストが車で拾ってくれた。途中まで歩いてバスがきたら乗ろうと思っていたのだが、バスがくる前に彼らに追いつかれてしまった。ありがたく乗せていただく。マーケットの手前でおろしてくれた。

 中は朝市の様相である。野菜がメインで果物がたくさん出ている。大きいマンゴーが1$/kgなので買ってみる。「いま食べごろか」という言い回しが思いつかない「just,,、now,,,eatうんたらくんたら!」お姉さんが「Ready to eat!」と翻訳してくれた。「Yes!」

 早速食べようと通りの路上喫茶の椅子を確保。カフェラッテ3.5$、マンゴーより高い。しかし、ここで食べるのは躊躇された。そうだ、動物園で食べよう。


喫茶店にて:コーヒーを飲みながら通り過ぎる人々や従業員の動きを見ているだけで、飽きることはない。

 急遽ここでひま潰しに変更。客が残していった新聞の「すどく」に挑戦。クリアー!してうれしいな。だって、ステイ先で3回挑戦して全部だめだったんだもの。折り紙で小さな箱を作ってテーブルにおいてきた。

 10時の動物園行きバスで約1時間。入園すると午前のショー(鳥関連)はすべて終わっていた。午後1時のコアラはパス、2番目のレッサーパンダのショーから参加してみよう。次は蛇のショーのはずだ。しかし、両者とも長々とかつ早口の説明で当方にはまったく理解できない。芸をさせるわけではなく、純教育的内容(らしい)なので面白くもなんともない。パンダに餌付けしようとするが、なかなか解説のお姉さんに寄ってこなかったり、蛇がなかなか袋に入らなくて、少し困っている情景が面白かったりして。

  
 
カンガルーがいっぱいのお庭        レッサーパンダ説明のお嬢さん

 昼食代わり、マンゴーを手持ちのカッターナイフで切り刻んで食べる。美味しいけど、手がべたべたおまけにナイフの刃が折れて手を切る。クソー。

 まあ、あとはいても時間の無駄ゆえ退散して、バスに乗る。途中で学生がわんさか乗ってくるが運転手が1人1人対応で悠長この上なし、そのせいかバスはやたらとばす。カーブでは立ってられないぐらいの猛スピードだ。

 セントラルSCでひま潰しにいきかう人を眺めながら、ジュースを飲む。ええなあこの時間。今日は5時のバスが出たので6時には家に帰れた。夕食前のプールで火照った体を冷やす。フィッシュ&チップス。野菜各種マヨネーズあえ。なかなかよろしいお味であった。


2月3日(土):7日目
 この家の犬どもは自宅裏を散歩人が通るたび、人が玄関を出入りするたび、家の中を駆け巡りながら吠えまくる。歓迎と警戒を区別して表現できないお馬鹿な犬だ。
 朝食はここ3日インスタント味噌汁にパンという変な組み合わせだが、当方を気遣ってのこと(日本人=みそ汁好き?)なので好意を受けることにする。今日明日は家にいると伝えてある。

 今朝は裏のプール周りの雑草刈りや枝打ちをする。残す植物もあるので大胆に切りまくるのはもっぱら彼女にまかせる。10時近く突然雨が降ってきたので一時中止と彼女が宣言する。頭が痛いということで後の作業は明日に延期だ。

 昼はインスタントヌードルと小さな桃一個。昼食後、片付けをしているとおじさん1名がたずねてきて早速紹介されるが、当方興味はない。ロビーで折り紙などしていたが、超おしゃべりのおじさんは最初から最後まで一人でえんえんとしゃべりまくって帰っていった。私は昼寝などしてのんびりとすごす。
 夕食は息子も一緒。生春まきとマカロニと肉野菜のトマト味のスープで美味しかった。ビールやアイスクリームを勧められたが「No thank you.」食後のあと片付けは私の仕事と認められたようだ。ホスト家族分も予洗いして食洗器へ。


2月4日(日):8日目
 朝食はカリカリバイコン(バイコン=ベーコンです)とぐちゃぐちゃトメートにゆでエッグ。どうしてこんな干物みたいに焼くの、どうしてトマトをこんなぐちゃぐちゃにしちゃうの。食文化の違いを確認。

 おばあさんと犬の散歩に付き合う。約10分ほど裏の5m幅ぐらいの小道をたどる。ウンチングと塀越しの犬の吠えあいと、犬散歩常連さん同志のご挨拶、毎朝の儀式だ。

 今日のガーデニングは昨日の続きだが、少し残してまた明日というところで突然のスコール。きれいに刈り取ったあとに、どこからか持ってきた3種類ほどの別の苗木を植える。結局完全びしょぬれ状態でひきあげることになる。パンツ一丁になって着ていたものはすべて洗濯。ずーっと雨模様、洗濯ものの乾きは悪い。

 昼飯はマンゴーとチーズの焼きサンド。マンゴーは美味しいが、サンドはチーズがすごくしょっぱい。のどが乾いたのでアップルジュースをセルフサービスで飲ませていただいた。雨はさっきからやむ気配がない。ちょっと昼寝のつもりが長くなってしまった。今夜は眠れないかも。

 夕食はじゃが芋と牛ひき肉の煮こみ、野菜、ピーマンのいためたのと野菜と肉の煮こみでどれも美味しかった。どうも彼らは自分で皿に盛ったのに食べ残す癖があるようだ。しゃもじにご飯がどっさりついているのを平気で洗い流す。ごみも無分別でバケツにポイである。

 夕食で気がついた事。お米を炊いてそれに合うおかずを準備してくれるのは私のためかなあ。おおいに感謝せねばなるまい。


2月5日(月):9日目
 起床7時だが、おばあさんはまだ就寝中らしい。相変わらず雨が降り続いている。うーむどうしよう。トースト、味噌汁、パパイアの朝食だ。

 雨やまず出るに出られず、昼まで部屋に待機する。新聞差し入れあり、ひま潰しになるので大歓迎。今日の「すどく」は超やさしくすぐにできてしまって物足りない。しばらくニュース英文を音読す。街の一部の道路は冠水しているところありとのこと。これからもまだまだ雨がつづくようだ。天気図も低気圧が居座ったままで動かない。

 昼、カレー味の熱々サンドとパパイア。

 午後はおばあさんがジグソーパズルをやるというので入れてもらう。時々外を伺う。雨があがったようなので中断して散歩に出かける。先日に犬の散歩で歩いた裏の小道をたどる。途中増水した小川で子供が流されて両岸に泣き別れ。上流に橋があるが、どうして川を渡ろうかと二人で声を掛け合っている。

 地図によればこのまま道なりにたどると国道沿いのスーパーに出る。昨日車で来たばかりのお店を見つけられず、そのままメイン道路に出てしまった。時間はあるのでこの先のシェリダンSCまで足を伸ばす。ここからバス路線道をたどって家に戻るミニハイキング約2時間。歩きながら、目の前の高台に家が見えたところが降りるべきバス停と確認した。これからは迷わずにバスを降りられそうだ。

 夕食は大量のスパゲティミートソースだ。野菜か果物でもあればいいのになと思いながら食べる。お味はすこぶるよろし。息子殿は私の倍ぐらいのてんこ盛りをゆうゆうと平らげていた。


2月6日(火):10日目
 7時に起きたらすぐ出かけるので街まで送っていくよ、というので急いで食べて便乗させてもらった。パイパー!とは新聞のこと「これ取り込んでからから行くのよ」「あっ、そー」

 駅前で下車、ちょうど8時。雨模様だが降ってはいないし、急遽キュランダ観光に決めた。早速センターで昼飯のパン2個仕入れて駅にもどるとちょうど出発の時間8時半だ。窓からの眺めがいいように座席指定は5,6人は座れるベンチ椅子の窓際に2,3名づつとなっている。見所は超ゆっくり運転なので終点キュランダ駅まで一時間半もかかる。急カーブではカメラ片手にあちこちの窓から顔を出す人が見える。一番の見所バロン滝は見晴台兼駅ホームになっていて10分ほど停車する。


バロン滝の見える臨時停車場

  
キュランダ駅出入口と停車中の列車

  
滝の前を急カーブで通る列車

 キュランダ駅からは、メイン通りのみやげ物屋さんには目もくれず、車道を辿って滝まで歩く。後ろをふりかえるがついてくる人はいない。道は分かりやすく、1間半程歩いて滝の入り口着。ほとんど車で来た人たちばかりだ。森に入ると高床の板張りの遊歩道と所々がセメント道路になっていて、迷うことはない。7、8分くねくねした道を辿ってバロン駅に着いた。駅ホームの上にある見晴らし台からの眺めはすばらしいー。まわりに誰も居ない、この景色一人占め感がうれしい。そうこうしているうち家族連れらしい一団がやってきた。


この時期の雨続きで増水した大迫力のバロン滝

 ここから先、車道に戻ってライト見晴台まで20分ほど歩くが、ここにもだれもいない。前の高い松の木が邪魔して眺めはイマイチ。

 来た道を戻ってそろそろ駅かなあというところでジャングルウォークの看板が目に入った。時間は有り余っている。熱帯雨林の中、ワラビーが時々前を横切る。道はどんどん川のほうに降りていくぞ。川の水量が多く、普段は歩いて渡れるらしいが、増水で川に入らないと通り抜けられない。靴を脱いでじゃぶじゃぶ対岸にわたる。向こうからくる人が多いのでこの散歩道は抜けられそう。案の定、街の端にポンと出た。


増水した小川、もう少し水鳥が少なければそのまま渡れるのに。
靴を脱いで渡らねば、めんどくさ!

 のどが乾いたのでコーラを注文してカフェの椅子に座る。草バッタ作りで1時間ほど暇つぶししてから、駅へ向かう。2時の先発列車が出たあとなので観光みやげ物屋さんも閑散としている。竹とんぼをとばしながら駅まで歩く。

列車は定刻より1、2分早め?に出発した。行きと同様列車は要所でゆっくりと進み5時過ぎケアンズ駅に到着した。急いで15分発のバスに乗るべくセントラルSCを横断してバス停へ向かう。

 お目当ての3番バスが見えたので手を揚げたら、停留所は向こうだといってそのまま目の前を通過していった。待っていてくれるかと期待して走る。しかし、しばらく止まっていたバスはもうちょっとで追いつくというところで発車していった。チクショー。

 オーキットセンターでルームシェアや貸し部屋の張り紙観察。100-200ドル/週ぐらいが、貸し部屋の相場らしい。バス停で待っていると日本人の若い女性二人がなんだかんだ他愛のない話をしている。一緒にバスに乗り込む。

 発車してしばらく経って、日本人の若者がバスを降りようとして運転手に何か言っている。1駅乗り越したのでその分の料金を払って降りたいとつたない英語で伝えようとしている。しかし、運転手は何を言いたいのかわからんといいながらバスを出発させてしまった。運転手の剣幕に彼はおろおろしてどうしていいか分からないでいる。同乗していた女の子が彼に救いの手をさし伸べ、彼は感謝しながら降りて行った。ほっとすると同時に自分が助けられなかったことに罪悪感を感じた。英語ベンキョーせいってことだ。

 ハンバーグとマッシュポテトとさやインゲン。ソースの味がいまいちで、マッシュポテトのほうをしっかりいただいた。明日は二人で病院に行く日なので街に行くなら一緒にといってくれた。


2月7日(水):11日目
 雨なので待機に決定。二人は病院に出かける。おばあさんはやりかけのジグソーパズルがんばってねと言って出かけていった。6割を8割ぐらいまで仕上げたところで帰ってきた。二人で最後まで仕上げ。やったね、二人でハイタッチ。

 昼はカップヌードルと小さな桃一個。雨もあがったようだし、運動も兼ねて1時のバスで市内へ。バス停からすぐのN旅社でメールを打つ。店内では日本人中年の二人連れが、ダイビングの資格をとるとかで店長さんと相談中だ。

 ずーっと海岸通りを1時間ほど歩いて途中の公園で休憩する。大樹の下、涼しい風が吹き抜けてすごく気持ちいい。そのまま植物園の公園を目指して歩く。歩いているうちにそろそろ4時、さあて今日は5時のバスで帰りたい。6時に帰宅すれば夕食の7時までプールで入浴?休憩タイムを確保できる。市内セントラルSCに戻って、アイスコーヒー。

 今日のバスは10人以上と普段より乗客が多い。その上珍しく日本人の若者たちがワイワイガヤガヤしていた。珍らしいことだ。街のバス停では韓国人の若者がすごく目立っていた。

 6時に帰宅、早速海パン一丁で今まで着ていた衣類をすべて洗濯だ。その後はプールでぷかぷか浮いてお風呂する。

 夕食はスペアリブとジャガイモひき肉の煮こみ、野菜と肉の煮こみとごはんの豪華版。すべて美味しくいただきました。デザートはプディングに桃のかん詰でこれまた結構でした。来客があり、食後の洗いもののあとは早々に部屋に退散する。


2月8日(木):12日目
 朝食は例のごとくトーストと味噌汁とメロン、パパイア。食後、庭掃除の身支度をしていると犬と散歩に出かけていたおばあさんが戻ってきた。


売り出し中の家。For Saleの看板には必ず不動産屋さんの顔写真がついている。

この界隈でちょくちょく見かけたので、家の売買は盛んらしい。

 今日は家の塀の外側、最後のやり残した場所だ。伸びた草木はバッサバッサと切りまくり、でかいしだの葉っぱを満身の気合いで引っこ抜く。日もささず雲りで絶好のガーデニング日和だが、汗が全身から吹き出てくる。

 通りがかる散歩人と、お早う、ハローの挨拶を交わす。小道を隔てたお向かいの川沿いの広い領域も私設植栽領域らしく、そこも雑草を引き抜いてやっと完了だ。ほぼ3時間。今夏の大仕事を終えて、おばあさん大満足、お手伝いの私も大変うれしい。

 スコップや熊手、カッターなど水洗いし、あとは自分の汚れた上着の洗濯と、足回りの泥落としで当方の作業も完了だ。仕事を終えてお茶する?にNo Thak youしたら、代わりに小さな桃をもってきてくれた。

 昼食はトマトとチキンのサンドイッチ、紅茶は自分でいれてゆっくりとランチゴールデンタイム。仕事を終えての至福の時間だ。

 しかし、新聞の「すどく」相変わらず難しくて、結局解けない。その辺りにある雑誌や新聞を音読してたら、眠くなってきた。心地よい疲れを友に昼寝。時に雨がぱらつくが、まずまずの気温、寝るのがもったいないぐらいだわな。明日病院に車で行くので市内に行くなら一緒にいいよとのこと。

 夕食前にユニット折り紙を少し。かぼちゃスープは丼いっぱい、ピッザと野菜サラダ(キャベツ、セロリ、たまねぎなどなど)は歯ごたえのあるちょっと甘めのドレッシング。フレッシュ野菜は体にいいのでおかわりする。

 今夜のだんなは体調が悪いらしく、終始不機嫌だった。おばあさんが何かたずねても全くの無言、甘いものもいらないの一言で奥の自室へ引っ込んでしまった。
 いつも通り食後の洗いもの。そして明日はケアンズ近郊のハイキングに行く予定と伝える。


2月9日(金):13日目
 目を覚ますと朝日が部屋の鏡に反射して久しぶりの太陽光だ。私の食事中におばあさんは犬の散歩も済ませたようだ。

 8時に病院行きの車に便乗して、市場前で降ろしてもらう。でっかいマンゴーとドラゴンフルーツを買ってみた。加えて調理パンを仕入れてさあ出発だ。

 天気良好、久しぶりの太陽、今までのうっとうしい雨空がウソのよう。街を北上し公園まで、昨日も歩いた勝手知った道をたどる。植物園は公園が工事中のため少し遠回りしたが、すぐ見つかった。ここからハイキングコースに入る。

  
 
尾根歩きいや丘歩き?、Cairns空港の飛行場が見える       頂上で雑談中の若者  

 レッドゾーンとその先にブルーゾーンがある。歩き出して数人とすれ違ったが、みなエクササイズ組(短パン、ランニング)で私のようなのんびりハイキング組は見かけない。ブルーゾーンに入ってからすれ違った2,3名もこれまたエクササイズ組。結局ブルーゾーンの最終地点見晴台に着くまで、誰も追い抜かず、追い越されず。その代わりというわけではなかろうが、見晴台には7、8名の草刈演習中の若者の一団がたむろしていた。割って入ってテーブルの一端を確保させていただく。若い女性がリーダーらしい男性から草刈り機(例の日本の田んぼのあぜ道で見かける草刈り機)の使い方を教わっていた。

 1時間ほど風に吹かれてのんびりする。ここまで持ち上げてきたでっかいマンゴーが美味しい。さて若者の一団は昼食も食べ終え、ここでの仕事を終えたようで下山して行った。残るは私だーけ。草バッタなど作って30分ほど1人の時間を楽しむ。

 帰りに草刈作業中の彼らを追い抜いて下山。下りの熱帯雨林コースは日陰なので涼しいかと予想したが、実は蒸し暑かった。さきの、上りの尾根歩きのコースのほうが風が通って涼しい。

 ハイキングコースの入り口にある植物園の喫茶店でジュースを注文してテーブル席に座る。日本人の女性たちも数名、甲高い声でしゃべっていたが、間もなくいなくなった。目の前に茂っていた葉っぱを少々拝借して草バッタを作ってみた。テーブルに置いて退席しようとしたら、たまたま赤ちゃん連れの母親が見せてと声をかけてきた。なんならどうぞとプレゼントしたら大変喜んでくれた。何か作ってそれが人の目に止まって、最後にお礼まで言われるとは、これ作者冥利につきますね。

 ここからケアンズ市街まで、今朝歩いたときはそれほど遠いとは感じなかったが、疲れた体と容赦ない直射日光でしんどかった。早く家に帰ってあのプールに飛びこみたいと思った。

 5時過ぎのバス。家に帰って、念願のプールにドボンだわい。30分ほど浮き棒につかまってプーカプーカ。この浮遊感がなんとも言えないんだわー、わーおー、いいい気持ちー。おばあさんがタオルを持ってきてくれた。

 夕食は魚のフライ、すすめられて2枚のところもう1枚いただいた。サラダ2種、コールスローとまぜたのと。今日は食欲旺盛、たーくさんいただきました。夕食後はしばらく折り紙をして10時就寝。


2月10日(土):14日目
 朝食は味噌スープを勧められるが、紅茶にする。今日も朝から太陽がいっぱいのいい天気だが、一日お休みの日だ。朝、おばあさんが鋏をもってうろうろするのでガーデニング?と思って準備して出ていったら裏の洗濯物干し場のじゃまな枝葉を切るだけだった。英語力ないからなあ。「すぐだから手伝い不要!」といってたんだな。

 折り紙で時間をすごす。気温もそれほど高くなく、さわやかという言葉がぴったり。10時になって、これから芝を刈るという。手押しのエンジン着きの芝刈り機でまず、プール周りからはじめる。プールの外、そして家まわり、入り口アプローチの両側と1時間ぐらいの作業。芝刈り機には着脱できる受けの容器があって、これがいっぱいになったら手押し車にどさっと刈った芝をあけて、それを道の向こう側の芝捨て場にもって行く。入り口のミカンの木には緑色の噛みつき蟻がいた。それに背中からわきの下、腕、とにかく体中をかまれて取り払うのに苦労した。

 いい運動になった。衣類は即洗濯して、プールに入る。30分ほど、ほてった体を冷やす至福の時間。昼食はバターつきパンと昨日の残りのサラダ。小さなりんごはボケていて半分食べられなかった。

昼寝、竹とんぼ削り、パイパー読み、「すどく」などやることは決まってる。さすが昼を過ぎると30度近い気温だ。ちょっと作業にも飽きてかったるくなり、部屋でうたた寝。

 この家の最後のディナーはチンゲン菜と豚肉のかき油いため、肉と野菜の甘辛煮、スペアリブ、それとご飯。お箸が出たのでスプーンとのコンビネーションでスマートに食べられました。お箸が一番。


2月11日(日):15日目
 かりかりベーコンとぐちゃぐちゃトマトにふわふわオムレツ。パンと果物。

 部屋を整理して、荷物をまとめて、準備は1時間ほどで済んでしまった。おばあさんに「これゴミではないです。記念において行きます」8角箱と連鶴と折り紙バッタを残していくことにした。

 時間潰しにミニぞうりを作ってみたら、今回はまあまあの出来栄え。上天気、昨日同様暑くなりそうだ。11時すぎにご主人、おばあさんに「さよなら」
 迎えにきてくれた太った女性の運転手がニューファミリーの奥さんだ。車の中でいろいろ聞かれるがyes-no-??で20分ほど。バス停から急な坂道、歩けば15分はかかりそうな丘の上の家。

 昼食はオーナーの友人数名と一緒のバーベキューということになった。レタス、トマトそれにパン。プールのそばで肉や野菜を焼くのはご主人、ご夫婦とも肥満体。数名に話しかけられるが、当方のyes-no-??に会話が続くはずもない。

 急に曇ってスコールだ。両人は友人の帰ったあと、雨にもめげず芝生刈りをはじめた。雨のお手伝いはいやなので、二階から傍観者を決め込む。

 雨が止んだので下のバス停まで歩いてみた。Park Ridgeがこの大規模開発住宅地の名称らしい。30分に1本ぐらいの頻度でバスは運行されている。このバス停はPark Ridgeで通じた。

 1時間ぐらいして、帰ったら同宿の英語を勉強しにきているという韓国人若夫婦に紹介される。夕食前のプールでお風呂代わり。夕食はでっかいパンに肉とレタス、トマトを挟んだサンドイッチ。

 夕食後は食器洗いのお手伝い。部屋にはベッドとTV。クローゼットを開けると絵本やおもちゃがあって、普段は娘の部屋として使っているようだ。

 家の出入りのカギとしてライター大のリモートスイッチをあずかる。朝、昼食は台所の食品庫と冷蔵庫からセルフサービスで食べてね、とのこと。家族は全員7時には家を出るという。


2月12日(月):16日目
 6時起床で家族と時差朝食。私はトースト1枚とバナナ、ミルクを選んでベランダで食べる。初日ゆえどこにどんな食料があるかよく分からないので、このレベルでOKとしよう。後片付けをしていると、奥さんがメロンを切っていたので、お願いして少し分けてもらった。甘くて美味しいので、昼食はこれ食べよっ。

 デスポーザ、食洗器あり、洗い終えた皿やなべ、フォーク&ナイフなど片付け所を教えてもらった。少しお手伝いできたかな。


センターコンロの台所:左手に備え付けの冷蔵庫、電子レンジ、オーブン
すべて真新しい、最近たてたばかり家ですね。各部屋に液晶テレビ。

 皆出かけて誰もいなくなった。昨日預かったキーの操作を確認するため、入り口のドアの前でスイッチオンするも開かない。耳を済ますとスイッチオンで「ずーん」と音がする。下のガレージの音だと理解した。早速行ってみるとガレージのシャッターが開いていた。ここから出入りしなさいということだ。

 外に出てこの家の写真をパチリ、これで午前の仕事は終わり。あとは折り紙で昼まですごす。昼食を食べながら、TVを見るが内容を理解するには程遠い。カップうどんで電子レンジを使ってみる。・・チン、使い方マスター。あとメロンもいただきました。

 午後は試しに街まで歩いてみた。約2時間、猛烈に暑い。セントラルSC着、冷房の効いたセンター内で飲むアイスコーヒーがとてつもなく美味しい。30分ほど通る人を眺めながら体を冷やす。ここで地図を買い、今回のニューファミリー家の位置を確認する。

 さらに5分ほどの距離にあるN旅社に出向いてメールを打つ。日本人女性がオーストラリアのワーホリについて男性に根掘りは掘り聞いている会話がうるさい。その辺りにある日本語のパンフを集めて辞する。最近、日本語に飢えているからね。

 バスオフィスで時刻表をもらい、バス停に出たらすぐに目的の5番バスに乗れてラッキー。結局5時前に家に着いたが、まだ誰も帰ってきていない。洗濯を済ませプールに飛びこむ。30分ほどつかってやっと体が冷えてきた。周りを犬がうろついて、プールの淵にいると、ところかまわずなめてくるが、前の犬のように、吠えまくらないのがいい。ずっと、夕食までプール。首まで入る階段付近で風呂気分。雲が日をさえぎっていい感じ。

 夕食はお米にシーフードカレー。夕食後は息子未経験という竹とんぼを飛ばしで遊んでみる。最初は要領が悪かったが、右手プッシュ!右手プッシュ!で何とかマスターしたようだ。部屋に帰って集めてきた日本語パンフを眺める。熱心に読んでいたら、10時を過ぎていた。


2月13日(火):17日目
 6時に起きると既にKさんたちは起きていた。彼らも私同様ずっと時差朝食を実行していた。ジャムや果物のあり場所を教えあったりして、宿六同志の同胞意識が出てきた。食べ終わって食器を洗ったり、昨日の洗い済みの食器のかたずけをしていたら、奥さんが起きてきた。今7時、これから子供たちの食事の準備らしい。

 8時を過ぎて誰もいなくなった。今日も天気良好、どうしようかな。折り紙、ミニぞうり作りで時間が過ぎる。昼食は昨日の残りのごはん、カレーをチンしていただく。2時過ぎ韓国人夫妻が帰宅し、昼食を食べていた。部屋の掃除をしたり、明日の観光の用意をしたりしているうちにもう4時だ。

 日曜日以来顔をみていなかったご主人が帰ってきた。Hot & hot!、Yes、Jump to the pool! Ok!。その辺りに放ってあったシュノーケルを借りて使ってみた。そのうち夕食の声がかかる。きょうはやけに早い、5時過ぎたばかり。


これが正面から見た家。向こう側右手下がガレージになっている
住所がウンタラクンタラPeak、バス停から急な坂を上ること15分

 焼いたチキンと揚げたジャガイモとにんじん、グリンピース、とうもろこしのミックス野菜付、チキンひとつは仕方ない、揚げたジャガイモよりも野菜をたくさん。
 夕食後息子に竹とんぼを作って見せる。興味があるなら自分で作ってみなさいと竹や串、紙やすりなど材料はあげたものの、それでできるわけないよね。材料をあげた以上、作るところを最後まで見せられてよかった。


2月14日(水):18日目
 6時には朝食完了。家を出ようとすると彼女が起きてきたので5時に帰宅すること、海に行くことを伝える。

バスはかろうじて6時半に乗ることができた。しかし乗るとき3.25ドルをコインで出すのに財布を探っていたら、運転手に乗る前にちゃんと用意しとけみたいなことを言われた。ハイ分かりました。

 7時半に街に着いてすぐ市場に行くが、市場は金土日だけの開催らしく開いていない。食料なしの出発だが、観光島ゆえ何とかなるじゃろ。その足でフェリー乗り場に行く。しばらくして受付係が出てきて最初のお客だ。

 近くにあった木の葉で草バッタを作ったり、人の流れを見ているうちに船の出発時間になった。日本人が多いのは私同様日本語のパンフを見て申し込んだ人が多いからだろう。約半分が日本人。行き8時半、帰り4時の運行になっていた。

 フェリーは1時間足らずで島に着いた。中央の頂上直登の道は最近の大雨で閉鎖されていたので、左手灯台への道に入る。島にきて即、山登りなど考える変人はいないようだ。海岸沿いの道も閉鎖されているので、砂浜をずんずん行くと、ハードロックという場所から山道の取りつきに出た。灯台まで45分、さらに頂上まで30分ぐらい。頂上はでっかい岩で標識らしい鉄の棒が岩に一本うち込んであるだけ。周りにはなにもないので360度眺望できる。その界隈で証拠写真撮影のあと、岩の陰で休んでいると男性2名が登ってきた。お会いしたのはこれだけなので100人ぐらいの来島者のうち当日の変人は3名ということだ。

  
 
この階段からちょっとした山登り      頂上の目印はこの岩の上、あの鉄の棒デス

 そういえば、先日もそうだったが頂上付近の大木は黒く炭化しており、燃え尽き炭化した小枝の残骸がそこかしこにあった。乾季には山火事があったということか。

 山を降りてから船着き場近くの食堂に入ってコーラを注文する。ついでに草バッタを作って飲み終わった缶に挿してきた。


作ってみた草バッタ!分かるかな?

 ビーチへ行き、1時間ほど泳ぎながら岩場の魚観察をした。ビーチには6,7名しかいなかった。グラスボートツアー、シュノーケルツアー、ダイビングツアーがあるので、そっちに行ってしまったようだ。

 帰りの乗船前に同じ食堂でコーラを注文したら、冷たくないですがいいですかという。そういわれてもね、と戸惑っていると、脇から外国人が日本語でこれが冷えてるよと自分のスプライトを指し示す。親切な助言に従う。はい、冷たくて美味しゅうございました。

 フェリーが出発した4時は雲りで日がささず快適だったが、街に着くころには雨になっていた。バスの時間まで10分、雨の中急ぎに急いで、滑りこみセーフ、5時5分発に乗れた。乗ったとたん土砂ぶりの雨。ところが着いたときはあがっていた。ラッキー。家にも、6時前に着いたのでまあまあセーフ。

 夕食はパイの包み焼き、熱々で美味しい。マッシュポテトとつけあわせの人参、コーン、インゲン。食事のあと片付けしていると食べ残しのマッシュをシンクにばさっと捨てたのでつい「食べ物は大切!」と注意してしまった。まずかったな。

 明日この余ったパイを食べてねといわれたのでそうしますと素直に答える。

 洗濯も済ませた。今日はとてもいい日だった。太陽があまり照らずに山歩きができたし、山海両方経験できたし、スコールはバスでやり過ごしたし、、、


2月15日(木):19日目
 5時半起床、TVをつけると昨日と同じく、日本語のNHKの放送をしていた。これは新鮮な発見。

 パンがないのでカップ麺、味つけは日本製に比べていまいちの感じあり。野菜はトマトそして牛乳。あいにく朝から雨。昨日干した洗濯物も乾かない。昼までに雨はあがったが曇天、蒸し暑くなってきた。

 昼食は奥様との約束通り昨日の残りのパイの包み焼き、電子レンジでチンする。冷蔵庫の残りものの中からメロンの切れ端もいただく。ちょっと物足りないのでカップスープ。

 昼食後、洗浄済みの食器を収納し、自分の食器も洗ってすべて引き出しに入れた。しかし、これは余計なお世話か。彼らは夕方まで食器洗浄器から適宜、取りだして適当に使い、使わなかった食器を収納する、というやり方かもしれない。すぐ片付けたがる文化の押し売りはいけないかなとも思った。でも、きれいに片付いていたほうが気持ちいいし、今後もあと片付けは続けさせていただくことにする。

 家のすぐ先の丘の頂上まで散歩に出る。この界隈、ケアンズ市街を一望できる絶好の高台だ。4時半ころ親父さん帰宅。どうだい、ファイン、一日家にいました、のミニ会話。その後奥さんと子供たちが帰宅、俄然賑やかになった。ミニゾウリ作りに精を出す。

夕食は大量のスパゲティミートソースと水。二人はバスケットボールを見に行くといって子供たちを置いて出かけていった。あと片付けのあと、この付近の風景写真撮影兼散歩に出かける。

 


この辺りはこんな感じの広いお庭の住宅街


2月16日(金):20日目
 昨夜から隣の部屋と共用の洗面所のドアがロックされている。息子がシャワーを使うとき当方の部屋のドアをロックし、その後解除するのを忘れたようだ。困るのことよ。

 朝食は果物がないのでトースト、ミルク、トマト、レタスのキリギリス食卓になった。今日留守中、街に出かける旨伝える。

 8時半のバス、途中でご老人が乗ってきたので、席を譲ろうとしたら固辞して座らないのでちょっと困った。到着後セントラルSCの冷房で涼をとり、お土産にしたいマカデミアンナッツを試し買い。普通の塩味で美味しい。そのあとはN旅社でメールを打ってから、市場へ。マンゴーとキーウイー、小さな桃を数個を買って今日の予定は終了だ。
 バス出発まで30分以上も時間があるので、その辺りにある木の葉っぱを摘んで草バッタを作ってみた。脇で見ていた外国人旅行者(惜しくも男性)が興味ありげに写真など撮ろうとしているのでプレゼントした。すばらしい!!と喜んでくれた。ついつい、調子にのって竹とんぼの飛ばし方を教えた上、それも彼にプレゼントしてしまった。

 家に着いたのが12時半、親父さんがすでに帰ってきていた。プールに跳びこんで体を冷やしたあと、昼食はインスタントラーメン。買ってきた巨大マンゴーが食後の果物。もうこれで腹いっぱい。当分マンゴーは食べたくないなあ。


 4時奥さん子供たちが帰ってきた。家に入ってきたとたん猛烈なスコール。ラッキーでしたね。折り紙の8角箱を作成して金色紙で折った連鶴を収めて出来上がり。このファミリーへのプレゼントにするつもり。

 夕食はじゃがいもとチーズをオーブンで焼いたものと鳥のもも肉の照り焼き?。久しぶりに料理らしい料理というか。曇り日もささず気温もちょうどいいので、家の外に出て周りを歩き回る。子供たちも、Kさんも出てきてボール遊びなど、いい感じだ。


2月17日(土):21日目
 6時起床、食事の用意。パンがないので仕方なくカップうどん。お湯をそそぎ、そのあと電子レンジで3分とある。昨日買ってきたキーウイーと桃を食べる。この家の冷蔵庫内の果物が底をついているのだ。7時過ぎ、そろそろ家族が起きてきた。あさから雨模様、降ったりやんだり。

 朝食を済ませて家族全員買い物に行くと出ていった。Kさんも起きてきたが食べるものがない。仕方なく鍋で御版を炊いていた。買い物から帰ってきて食品庫と冷蔵庫に食料が補充された。昼食はパンとハム(超しょっぱい!)と牛乳。

 午後は少し昼寝、ご主人が芝を刈りだしたので、これ幸いに芝刈り機を使わせてもらった。家の周りをすべて刈って気持ちいい。

 夕食はステーキとトマトとレタスの野菜サラダと揚げたじゃがいもだった。ドレッシングがすごく油っぽいので代わりにしょうゆを使わせてもらった。半分まずいと言っているようなものか。ゴメン

 夕食後、芝刈りのお礼らしく家族と一緒に夜の釣りに車で連れていってくれた。餌は5−10cmはあろうかというえび、食べたほうがいいんじゃないか。針は2−3cm、頭を取って胴体部分を餌にする。場所はケアンズの船着き場。全然釣れなかったが、夜風に吹かれてきもちいい。

 帰ってきて9時。TVを見ていたら「料理の鉄人」をやっていた。


2月18日(日):22日目
 朝食は暖かいものが食べたかったのでカップ麺とバナナ、オレンジ、牛乳で済ませる。昨日から泊まっている親戚の子供たちがまとわりつくので折り紙を教える。特に、だまし舟が気に入った様子。

 それにしてもうるさいので部屋で寝ころんでいたら、家族はみないなくなってしまった。子供たちを親元に返しに行ったらしい。昼はハムサンドとトマト、ミニ洋ナシにした。

 散歩がてら下のテニスコートまでのミニハイキングに出かける。ミニ熱帯雨林約1時間のコース。あまり歩かれていないらしく立木が倒れて道をふさいでいたり、草が伸び放題だったり。曇り時々晴れ時々小雨という変わりやすい天気。


 家に戻ると家族は既に帰宅していた。プールで一汗流し、日記を書く。私がいないうちに3歳位の娘が私の大切なサンドペーパーをハサミで切り刻んでいた。ゾウリを仕上げたりしていると6時、そろそろ夕食だ。この家の家族は家にいるときは大抵、TVを大音響でかけている。

 夕食は牛肉、人参、野菜、ブロッコリー。いつも肉は少なめに食べていたが、今日はお肉をお代わりした。Kさんから今までどこに行ったか聞かれ、英会話力不足に着き、山、鉄道、島を地図で示した。


2月19日(月):23日目
 朝食はトーストに珍しくピーナッツバター、果物は贅沢に?2種オレンジとバナナ、そして牛乳。多すぎて食べきれないので、部屋に持ち込んで食べながら日記などいろいろ作業をする。昨夜来ずーっと雨、風も強い。

 奥さんは今日はお休みらしい。9時半のバスでケアンズ市街ヘ、雨が降ったり止んだり。セントラルSCの床屋さんでヒゲそりをたのんだら5ドル。安いなあと思ったら、ただバリカンで刈るだけ約5分。カミソリの使用は州から禁じられてるので自分でやんなさいと言われた(ような気がする)。

 N旅社でメールを打ち。今日の仕事はこれだけ。オーキッドプラザで中華6ドル3種盛り合わせを食べてみた。久しぶりの中華料理はすごく美味しい。

 12時過ぎ家に戻ると、奥さんは子供を連れてどこかへ出かけて、誰もいなくなった。少し昼寝をして、日記を書いたり、ミニゾウリを作ったり。

 夕食は鳥の串焼きとチャーハンだったが、冷凍チャーハンのせいかお米が粉っぽかった。味はともかくとして、お米民族を考慮しての料理に感謝だ。


2月20日(火):24日目
 室内にあったテーブルがベランダに移動されていた。厚い雲が空をおおっている。いつにもまして風が強い。ベランダにいると時折降り出す雨が吹き込んでくる。運動がてら、床に溜まった雨水をかき出す。

 昼は昨日の残りもの、マッシュポテトに味噌味チキンとチャーハンだった。果物はメロン。ゆで卵を3個作った。

 ひまに飽かせて作った私の作品、草バッタ、竹とんぼ、折り紙を並べて写真撮影した。今日は親父さんも家族もほぼ同じ時間に帰ってきた。

 夕食はステーキ、ゆで芋、とうもろこし。ステーキの味付けが良かった。新しい大きなテーブルが食堂に運び込まれた。親父さんの椅子組み立てを手伝う。


2月21日(水):25日目
 なぜか今日は家族も6時頃起きて来て一緒の食事になった、曇り、風強し。メロン、ジャムトースト、牛乳の簡単な朝食。あとで昨日作っておいたゆで卵を食べよう。

 曇り、風強し、気温25度ぐらいか過ごしやすし、食洗機の皿やフォーク、鍋等整理する。今までプールを風呂代わりにしたが、今日は久しぶりに本物のシャワーで体を洗う。

 しばらくぼーっとしていると、ハウスキーパーの女性が入り口の鍵を開けて入ってきた。定期的に家の掃除を頼んでいるらしい。午後になって風も止んでいい感じ。帰国の荷物の整理をはじめる。

 家族が帰ってきたので、明日の予定を伝える。土産物を買いに街に出て、一旦家に戻り、お借りしていた鍵を返して、午後空港へのつもり。

 親父さんも帰ってきた。夕食はキッシュ。皿に盛るのをおまかせしたらてんこもりにされてしまった。揚げたじゃがいもに塩をふったもの、トマトとレタスのサラダ。鍋、皿の洗いものをして部屋に辞す。

 TV鑑賞。しかし、オーストラリアのTVは面白くない。昨日のTVでは当地の有名人のダンス挑戦の番組を見た。日本でも同じ番組があるけどこちらのほうがレベルが高い。リズム感は民族特有のものがあると思った。

2月22日(木):26日目
 肌寒いぐらいの気温。朝食はカップラーメンとメロン。家を出るとき洗濯物を干してねと頼まれる。

 バスは9時半。ちょっと時間があったので、その辺の草を取って草バッタを編んでみた。余りうまくできなかったが、同じくバスを待っていた少年が興味ありげに覗きこむのでプレゼントした。現地アボリジニ系の両親とその子供の3人連れ。彼はお父さんお母さんにうれしそうに貰った草バッタを見せていた。竹とんぼも持ってくれば良かった。

 今回のバスでも足の悪そうなお年寄りが乗ってきたので席を譲ったらすぐに座ってくれた。立っていると、次ぎの停留所で別なご老人が私に後ろの席が空いたよと合図してくれた。あたしも年寄りなのでありがたく座らせて貰った。

 バス停からすぐのウールワースでお土産用のマカデミアンナッツの品定め。それとコアラの写真がついているという単純明快な理由で、チョコ2箱を買った。

 太陽が顔を出して、じりじり暑くなってきた。N旅社でメールを打ち、ついでに、空港行きのバスの有無を聞くとタクシーしかないという。歩いて行く事にする。

 一旦家に戻ってカップ麺とミニ桃とツナスライスの缶詰の昼食。家族が帰ってくるまで昼寝をしたり、日記をチェックしたりして時間をつぶす。5時、帰ってきたので30枚のユニット折り紙のくす玉、八角箱と連鶴の折り紙を記念に貰っていただいた。5時半のバスに乗りたかったので、即家を出る。家族全員で見送ってくれたので、娘にミニ草履をプレゼントしてさよならした。

  
 
わたしの暇つぶし作品集(草バッタ、ミニ草履、竹とんぼ、折り紙)


八角箱の中には9羽の金色連鶴を配した

 空港に一番近い停留所は、墓地の前だった。縁起わるー。空港まで1時間半ほど車の道を歩く。私のように歩く変人は全くいない。

 空港に入ると電気はコウコウとついているもののガランとして誰もいない。1名係員が入ってきたので尋ねたら、今からそんなに長い時間待つのかと驚かれた。そのうちだんだん人が集まってきた。余った小銭を使おうと思ったら、夕食代わりのコーラに20セント足りなかった。 ゴルフ帰りらしい中年日本人グループの話声がかまびすしいー。


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