★★★ 老後はフィリピン移住?(2009年冬:14日間)  ★★★
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 ステイ先はインターネットのHomestayWeb(http://www.homestayweb.com/index.html)とキーワード(フィリピン(Philippines)、マニラ(manila)、ホームステイ(homestay))で探した。十数カ所にメールを送ったが、素早い返事が来たのが日本人ホストの2ヶ所。今回はこれに決定。後から来た英語メールは全てお断り。


 前半ステイ先6日間 http://www.nangokustay.net/
 後半ステイ先7日間 http://homestay-philippines.com/


1月20日(火):1日目
 約4時間のフライト。ホストのW氏とメイドが空港出口で私の名前を掲げて迎えてくれた。車で30分程、スムーズにステイ先に到着。一戸建て数十軒がフェンスで囲まれ、24時間警備員がいる。主に各国の現地駐在員が暮らしており、近くに大きなインターナショナルスクールがある。
 ホスト(W氏単身)と住み込みメイド2名、英語教師兼事務担当女性、それに北海道から来て冬の間ここにステイしているリタイア男性O氏の5人が住人。案内された部屋は2階、2ベッド、風も通り、明るくて良い感じ。インターネットは無線でOK。洗濯も無料でお願いできるとのこと、ありがたい。

  


1月21日(水):2日目
 10時、メイドに近所のプール、テニスコートなどのアクティビティ施設を案内して貰う。そのあとW氏から海外移住に関するお話を伺う。フィリピン移住のメリット、移住に関する留意点など興味ある話であった。
 ここは陸の孤島、至近のマーケットまで2km、ちょっと大きなマーケットだとその倍はあるそうだ。ということで車は必需品。数百m先にトライシクルのたまり場があるので、単独行なら、それを利用する。マーケットまで20p(40円)で行ける。
 午後は4人連れ(O氏、私、メイド2名)でショッピングセンターへ。マーケットを巡り歩いて、レストランの昼食代1200ペソ(2400円)は滞在者側(O氏と私)支払いがお約束となっている。帰宅後はお風呂代わりにこの地区専用のプールでひと泳ぎする。ホストW氏の樹木の枝払いの庭仕事を手伝う。ついでに玄関のココナッツを収穫。夕方ちょっと雨あり。


1月22日(木):3日目
 日本人単身移住者訪問をW氏が手配してくれた。賃貸2万円にメイド1名、月15万円弱の生活費とか。家族(奥さん、子供達)の反対を押し切っての移住とのこと。単身赴任が長くて、退職後家に自分の居場所がないのに唖然としての行動らしい。どっちもどっちと思うが、妻の「夫使い捨て」に見えてしまうのは私が男だからでしょう。地元のスポーツ団体などに積極的に参加しての暮らしに、少し救われた。
午後、メイド2名が買い物に行くというのでついて行く。果物(名前不明)と数独本1冊50p(100円)購入。帰宅途中、彼女達が屋台で「フィッシュボール」20pを買い込んできた。おお、これフィリピン版たこ焼きですな。
 夕食後、老人3名で最近の世界的不況の話など。


1月23日(金):4日目
 午前マーケットへ買い物。木製のお皿と果物少々を購入。メイド連はショッピングが楽しそうだが、年のせいか人混みはとにかく疲れる。
 午後は昼寝、竹とんぼ作り、折り紙など日がな一日手作業が心地良い。
 夕食後、公共交通機関を使って街へ出てみたい旨申し出る。ホストがメイドを同行しなさいとのこと、ありがとうございます。
昼間メイド達がみんな暇そうにしていたので草バッタの作り方を教えることにしました。庭先のココナッツの葉っぱをみんなでワーワーキャーキャーいいながら採集。一番美人のメイドが一番ダメなので、彼女をバッドスチューデントと命名しました。勿論私はベストティーチャー。こう編むんですよーん、手本を示しますが、そうできないのはどうしてでしょうか。ほんとバッドスチューデント。熱心なあまり、みんな私を取り囲みます。「暑いからはなれてーっ!」とかいいながら楽しい工作の時間ではありました。


1月24日(土):5日目
 シクロ、ジプニー、バスと乗り継いでメイドと二人、繁華街マカティーへ。昼食は彼女の提案「吉野家」ですませる。次いで、高架鉄道、ジプニーを乗り継いで巨大ショッピングセンターに案内してもらう。しばしウインドウショッピング。現地の特産品を探すが欲しい物は見つからなかった。ホストからメイドへのお礼は500p(1000円)以内と指定されている。衣類、履き物などお店を回るが結局予算超過につき断念。結局案内のお礼はチップ300pに値下げ。帰りはジプニーを乗り継いで家に戻る。
 プールで汗を流して夕食だ。


1月25日(日):6日目
 朝から折り紙、竹とんぼ、草玩具でひまつぶし。マーケットへの誘いも断り、私にとっての優雅な一日。
 夕食時は、ここに来て初めてのビールで少し気分が高揚した。今日はメイド・ジョリンの誕生日、生憎メイド1名はデートと称して外出中。ホストのW氏、O氏、私の老人トリオでハピバースディを三唱。ワインをいただく。
 ホストから明日のクバオ行き(次のホスト宅への移動)はバス停のバリバゴまで車で送ってくれるとのこと、感謝。


1月26日(月):7日目
 ホストのW氏から、置き土産としてメイドに草玩具(指ハブ、エンゼルフィッシュ)の作り方を教えて欲しいと頼まれた。手作業には得手、不得手があってダメな人は何度言い聞かせてもダメなんだよね。まっ、これを仕事にするわけでなし、いいか。滞在料金は32,500円(5,000円*6日+送迎2,500円)でした。
 11時、メイドが車でバリバゴのバス停まで送ってくれた。冷房付きバスはクバオに向かってひた走る。前々日、マカティまで乗ったことがあるので、そこまではいい、そこから先が問題だ。終点までいけばよかったものの「クバオで降ろして!」とお願いしたせいか、クバオの街中で降ろされてしまったようだ。バスが走り去って、あれれれー、、途方に暮れる。

 Balibago→(by Bus)→Cubao→(by Jeepnee)→Fairlan→(by Trycycle)→GalantStreet
 Henny Mizuno(24 Galant St. Fairlan Conceplion Marikina City)Tel (02)475-4870

と記したメモが頼り。ここはクバオらしい、さて、フェアラン行きのジプニーは一体何処に??近くに居た店番らしき若者(警察のような正装、そこら辺に沢山いるんですね、これが)にメモを見せて尋ねる。回りにお店の人が集まってきて何かわめくが当方チンプンカンプン。やおら彼はメモのFairlanをFairviewと書き換え、あのバスに乗れという。分けも分からず指示通りバスに飛び乗り、車掌にメモを見せるとOK!OK!
 オンボロバスは排気ガスをまき散らしながら郊外に向かってひた走る。突然、「ここだ!」車掌の指示で下車。どこを見てもFailan、Fairviewの文字は見当たらないじゃんか。メール情報ではFairlanマーケット前からトライシクルで数分となっている。
 ヒマそうにしているトライシクルのおっちゃんにメモ帳を見せて「私はここに行きたい」「ここは違う、行き先は遠い。」「そんなこと言われたって、とにかくここに連れてってくれ!」「電話番号があるので、まずはそこに電話しろ。」「当方携帯なんか持っていませんよ。」ということで、近くの出店に案内される。店のおばやんが私に代わって電話してくれた。ホストのM氏と連絡がついた。トライシクル運転手について行けばいいらしい。
 狭いトライシクルに押し込められて40分あまり、無事M氏宅到着、料金250p。M氏によれば距離的にはまあまあの金額とのこと。問題の発端はFailan→Fairviewと書き換えられたこと。新橋→新宿と書き換えられたようなものらしい。しかし、このミニ冒険旅行はそれなりに楽しめた。
 今回のホームスティ先の住人の編成は沢山デス、、?????
 夕方、奥さんが勤め先から帰ってきてホストご夫婦とウェルカムディナーで中華料理をいただく。美味しゅうございました。


1月27日(火):8日目
 6時起床。朝食は汁物とごはん。午前は町の雰囲気を探るための散歩だ。昨日行った中華屋さん辺りが直近の繁華街らしい。車の排気ガスの充満する通りを歩く。途中の市場らしきところがあったので寄って見た。大きなマンゴー2つ33pを購入。マンゴーは今の時期が旬らしい。
 昼食後、折り紙、草玩具作り、昼寝など。部屋のケーブルTVではNHKインターナショナルを見られる。
気温は夕方ごろから下がり始め、25度前後になり、夜は過ごしやすい、4,5月が夏で一番暑いとか。今が一番良い季節のようです。


1月28日(水):9日目
TVでテニスのオーストラリアオープンの試合をみたり。その辺りを散歩したり。
 ここは一応フィリピン家庭料理の3食付き。基本はご飯(ポロポロの外米)におかず2〜3品。朝は目玉焼き、ソーセージの焼いたのとミニ野菜サラダ。昼と夜は野菜と肉の煮込んだ汁物、イカの煮付け、焼き魚などなどそれなりにちょっと手を掛けたものが2,3品が並ぶ。
 自分が小さい頃に食べた素朴な食事を思い出す。このステイ先のHPには「3食無料提供するが、あまり美味しくありません」とうたっている。「そんなこたあ、ありませんよ、私にとっては十分に美味しいです。」食事に文句をいったらバチがあたる!(と思っている年代の私です)


1月29日(木):10日目
 午後、学校から帰ってきた子供達を相手に、草玩具(バッタ、鳥、亀、指ハブ)、オリガミ(くす玉)、カライドサイクル、など大サービスしてしまった。作ってあげられる物はもうないヨ。完全レパートリー切れ。

1月30日(金):11日目
 M氏は娘の学校行きで不在につき朝食ひとり食卓だった。部屋の掃除と寝具のとりかえに来たので、作業を終えるまで見守る。「xxが無くなった」なんてトラブルが起きたらやーだからね。
 2km程先ケンタッキーのお店の近くに市場があるとのこと。確かに、日用品から食材までいろいろな店があったが、買いたい物があるわけではない。一通り歩き回ってとりあえず、バナナとマンゴーを購入。帰途、小学校近くにあった小さなお店で「途中でウズラの揚げたまご5コ」購入。10p出したら3*5=15pだと。
 午後は自分の部屋にこもってココナッツの葉っぱで草履編みに挑戦。なんとか小さなぞうり一足完成した。


1月31日(土):12日目
 午後、近くの街クバオまで行ってみることにする。地元の乗り物にチャレンジするのはわくわくする。顔では平気を装っているが、実際の利用ではそれなりに緊張している。FXタクシーとは冷房付きのジプニーみたいなもの。ここの使用人が書いてくれた地図が唯一の情報源だ。
 行きは大声で「クバオ!&シューマート!!」。後部座席に乗ると、料金は乗客間の手渡しで運転手へ、料金は30p。30分程走ると運転手が椅子席を叩いて「降りろ!」の合図。回りは高層ビル群。シューマートの表示板の矢印に従って数分で到着。しばらく店内を散歩する。次は帰りの乗り場を確認する必要がある。地図をたよりにその辺にいる守衛らしき人物に尋ねながら探す。地図上のISETANの場所が分かれば、乗場はその先だ。わりと容易にその場所は見つけることができた。これでひと安心。あとは乗る車さえ間違えなければOKだ。
 ヘチマタワシとピーナッツバターを買ってみた。マーケット内でホットケーキのお店があったので試しに入ってみた。味は少し塩味、べチャーとしていた。
 一応ISETANに入ってみたが、日本の伊勢丹とは雲泥の差。趣味の悪い衣料品店という雰囲気。無事帰りのFXタクシーに乗り込み帰宅。夕食不要と奥さんにいったが、バーベキューのお肉を差し入れてくれた。


2月1日(日):13日目
 今日の朝飯は日本風のホットケーキ。フィリピン風の朝食が続いたので、たまには変わった料理との配慮らしい。
 支払いは28,000円(4000円*7泊)。午後は我が部屋に隠って、竹トンボ削りに精を出す。


2月2日(月):14日目
 朝食後、車で空港まで送ってもらう(空港送迎は無料)。フィリピン航空はターミナル2。渋滞に出合ったものの、出発2時間前には到着することができた750pの空港使用税はちゃんと確保しておいた。しかし、出発は3時間遅れ、我が家に着いたのは真夜中の1時すぎになってしまった。飛行機の遅れに対応してリムジンバスが用意され、新宿まで約1時間、最終電車に辛うじて間に合ったという次第。

 

「地球の歩き方」への投稿
ホームステイという旅の形
 ホームステイで現地の暮らしぶりを体験しながら、観光もするという欲張りな旅を楽しんでみませんか。部屋は日本と違ってドア一つの個室なのでプライバシーも十分、食事もついている場合が多く、現地ならではの家庭料理を味わえます。ホストからいろいろな観光情報を得ることも可能だし、一般のホテルとは違った旅が、味わえると思います。英語が苦手の方でも日本人ホストなら、その心配はいりません。冬の北海道を避けて避寒と称して数ヶ月長期に滞在する方もおられます。この地では初めてホームステイをしましたが、専属のゴルファーやテニスコーチを紹介してくれたり、英会話の個人レッスンも可能のようです。料金も日本の数分の一ですので、長期滞在してゴルフの腕を磨いたり、英会話のレベルアップも可能ですね。私の場合はホストにお願いして、メイドさんとトライシクル、バス、高架鉄道、ジプニー等を次々と乗り継ぎ、ショッピングするという楽しい経験をさせていただきました。


前半滞在したステイ先のホスト渡辺さんから頼まれた感想文
 渡辺さんのホームステイ案内はインターネット見つけました。今までにないホームステイ体験でした。3人のメイドさんもそれぞれに個性ある面々で、長期滞在のOさんを含めて全員が一つの家族という雰囲気で、とても心地よかったです。
 6日間の滞在でしたが、ここでの私の日
課はプール通いと手作業です。プールは運動不足解消と風呂&シャワー代わりとこれが決めて(?)の無料ということでしょうーか。
 ハイ、手作業といえば聞こえはいいですが、要するに暇つぶしです。私の3大暇つぶしは、一に草玩具作り、二つ目に竹トンボ、三番目が折り紙です。その中でも、草玩具作りは最高に楽しい思い出になりました。3人のメイドさんが生徒さんになってくれたからです。家の前にあるココナッツの葉を切り取る作業から3人の若い女性に囲まれて、いざ作業に入れば彼女たちの熱気にたじたじでした。「暑いから、もっと離れてー。」とかいいながら、ホントーに楽しい時間を過ごさせていただきました。
 
演習科目は草バッタ、エンゼルフィッシュ、そして指ハブ。渡辺さん宅を訪れた方は、彼女たちに作り方を覚えているかどうか尋ねてみて下さい。「みんなー、それぞれに怪しい手つきだったが、ちゃーんと、覚えているかな〜。自称ベストティーチャーの安田です!」「バッドスチューデント・ジョイ!ひとりで草バッタできるようにもっと練習してねっ。ベストスチューデントのマルビック、アナタ、すじはよろしー、但し忘れないように時々練習!クワイアット(静かな)スチューデント・ジョリン(私の好きなタイプ)、きみはそのままいるだけでいいのさ。」3人三様、楽しい時間をありがとー。

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