★★★アメリカ一周グレイハウンドのバス旅(リタイア爺の二人四脚 2010年夏:50日間)★★★
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・全米一周(Portland発着:6月10日〜8月1日:50日)の旅。旅の相棒はリタイアした同輩K氏
・交通機関はバス(グレイハウンド:60日有効パス)とレンタカー(K氏運転)
・ホテルは前々日、前日インターネットで随時予約(二人で1泊$100以下目標)
・荷物はザック全量5kgと超軽量化

グレイハウンド60日有効Pass
・購入時に要求される 住所はホテル住所でも可(と思う)。たまたま滞在した米在住L氏宅住所と電話番号の代行申請でOKだった。
・二つ折りの青ビニールケースに入れてくれるので、これをそのまま乗車券入れとして利用した。

チケットの買い方
・上記パスを提示し、チケットカウンターで行き先を言って乗車券と荷物タグ(1個まで無料、2個目以降は$10)を発行して貰う。
・その際、 パスポート、電話番号(日本の電話番号(81+xxxxxxx)でOK)提示を求められる。
・乗車券の1枚目は時刻表券、2枚目以降が乗車券。乗り換え回数に応じて枚数が増える。乗車券は切り取られるが、時刻表券(主要バス停の到着、発車時刻、待ち時間が表示されている)は手元に残る。

・バス到着の町で翌日、または翌々日の次の目的地への予約をした。
・ 但し、乗車券、荷物タグともは当日発行のみのところが多いので、その場合はバスセンターへは1時間前到着を心がけた。
・バス最前列はハンディキャップ用なので、健常者は移動させられる。

荷物の取り扱い
・ 荷物は係員が受け取り、バス下部に収納してくれるところもあるが、大抵、自分でそこまで運ばないといけない。
・乗り換え時は荷物を自分でいったん受け取って再乗車する場合が多い。
・ ただし、荷物は我々が管理するからと、係員が荷物タグを見て積み替えるというところもあった。
  (乗り換え時の荷物積み替え法は一貫していない。用心のため、自分で運ぶことを心がけた。)

その他
・時刻表がないので、インターネットで確認するか、発券窓口で聞くしかない。不便この上ない。
・乗車、下車:タグ付き荷物を持っている人(我々2名も)は並ばされるが、荷物を持たない人、近距離の人は別並びで優先的に乗車できる。(不平等なシステムだと思うが、だれも抗議しないのが不思議。)
・乗車場所には行き先表示がないので発券窓口または並んでいる人にいちいち確認して並ばないといけない。(出発は切符カバーに窓口No を記入してくれるので分かるが、乗り換え時は、乗り換え前の運転手のアナウンスで確認するしかない。)

・バス中央部の座席は前後移動ができるようになっている。超太った母親が座席を前後に移動しその隙間の床に子供と一緒に横になっていた。(4席分占領!だ)
・主要なバスセンターでは警備員が常時巡回しており安心。バスセンターに入る人をチェックしたり、発車前に荷物検査、ボディチェックをされたところもある。
・南部では不法移民が多いせいかこういうチェックが多かったが、北部ではほとんどスルーパス。
・当初バスセンター辺りのセキュリティを心配したが、ほとんど心配なく、安心して旅行できました。

・目的地到着後は、荷物タグも確認しないで勝手に持っていく人が多かった。

・車内の冷房:フリース程度の上着を用意するといい。
・再乗車、乗り換え:主要なバス停では全員バスを下される。再乗車する場合、再乗車券が発行される場合がある。受け取るのを忘れないように。
・都市間の時差:バスセンター内の時計で確認する。

1 草バッタ、折り紙、竹トンボ
 ラスベガス:作った草バッタを片手にホテルのインフォでxxxなる質問。丁寧なお答え。お礼のつもりで「これあげます。」ところが、対応してくれた若い黒人女性が「キャー!!」といって後ずさりする。もう一人の女性が「Oh cool!」と冷静に対応していただきました。驚かすつもりはなかったのだが。

 ニューオーリンズ:川縁に面した広場にて。子供が寄ってきたので作ったばかりの草バッタをあげる。次々4〜5人の子供が寄ってきた。じゃあ、これもあげよう。紙トンボ、飛ばし方はこうさ!「下手やねー」何度教えてもだめなのは救いようがない。
 すると一人の女の子が(親から託されたのでしょう)10ドル紙幣をスーっと差し出す。びっくりして「No thank you.」してしまった。
 指ハブ、おりがみ「唇」(パクパク動かすと微妙におもしろい)、折り鶴など手元にあるものを全部あげて、「これでおわり。素直に評価してくれた君たちに感謝。またね。」

 オリガミを教えて欲しいというときはユニットオリガミを教えることにしています。
 彼らはあまり器用ではない。ユニットオリガミは簡単であることが第一、それにみんなで作った後、組み立てるというもう一つの作業があるので、ちょっとしたイベントになります。多人数で作ればそれに見合った大きなボックスやくす玉が出来ます。

 米人家庭にお世話になるとおしゃべり役は相棒氏にまかせますが、どうしてもこちらに振られることがある。単語の羅列なら何とかなるが、他愛ない会話となると苦手。オリガミ「唇」、指ハブ、ミニ草履、など自分の出来ることに話題を振れば、何とかなる。

 折り紙「唇」は作り置きをして何時も胸のポケットに入れておきました。インフォのお姉さんにあげたり、いろいろ親切にして貰った人や言葉を交わした店員さんに。
  わりと好評だった指ハブは持参材料がなくなってしまいました。もっと沢山持ってくればよかった。

 スミソニアン博物館、宇宙航空関係展示場、紙の幼稚なトンボで子供たちに講義をしていたので、終了後講師の女性に自信作のの竹とんぼ1機を進呈しました。ついでに摩擦活用玩具指ハブ、草バッタも。
 インディアン博物館では幼稚な芋虫みたいな飾りを編んでいた青年にミニ草履を、ついでに草編みの作品も。

 というわけで、世界に冠たる博物館で余計なお節介2件。 

2 音楽
 旅行中PCで聴いた音楽は井上揚水。中でも「恋の予感」 「ジェラシー」なぜか気に入って何度も何度も繰り返して聴きました。旅のセンチメンタリズムがそうさせたか。
 「恋の予感」題名と詩(詞)の微妙な浮遊感覚、「ジェラシー」ワンピースの重ね着、化粧がちらばる、不思議なことば、、、、。

 ところで、彼の唄う歌の歌詞は不可解、難解ですが、意味ありげでとても興味深いです。ミリオンセラー「氷の世界」のリンゴ売り=アップル社のこと?とはWebで目にしたが、これ嘘でしょう。ノーベル賞の下りは言い得て妙ですね。自殺が歌詞に出てくる「傘がない」、夢花火、風あざみなどありそうで実在しない言葉がでてくる「少年時代」。その一方「夢の中へ」は彼が麻薬に関連したときの警察の取り調べを皮肉った歌という説あり。そう思えなくもない。


3 ナイアガラ観光
 ナイアガラの滝近郊のホテルはバカ高いので、バファローのホテルに泊まりました。ナイアガラの滝までは約1時間のバス旅、これがなんと往復4ドルの格安料金。時刻表はセンター内にある黄色の時刻表にまじって、ピンクで一番目立ちます。

 ナイアガラ観光では、橋を渡ってカナダ入国(パスポート必携、通行料50セント)。カナダ側からの景観が抜群。滝壺巡りの船で滝のしぶきかぶりを体験しました。

 帰りは降りたバス停の道路反対側と思って待っていたら、降りたバス停から乗車、別な道順でバファローに戻ります。夕方のバファロー市内は閑散としておりレストランも6時ごろには閉まっていました。


4 山岳彫刻
 ラシュモア山の大統領彫顔には圧倒されましたが、現状進んでいるクレージーホース彫像(馬上のインディアン)の方がさらに数倍でかい。現状顔が出来た段階。これら山岳彫刻はすべてダイナマイト爆破で外観を作り、それを人間が仕上げる遠大なる長期作業。映像紹介によれば、原型を残しつつ爆破するハイテクダイナマイト操作技術が駆使されています。

 クレージーホース博物館があり、そこから遠くに現状顔部分の彫像を眺めることができます。博物館の入場料や展示品の売買益でこのプロジェクトが進んでいるようですが、出来上がりは未定。一種の自然破壊であり、複雑な思い。


5 ブロードウェイミュージカル
 ニューヨークといえばマンハッタン、自由の女神、ブロードウェイ、グランドゼロ、、、グランドゼロからブロードウェイを北上してタイムズスクエアへ。ここで先を急ぐ相棒氏を見失って茫然自失。自力でタイムズスクエアーのTKTSチケット売り場に到達。時刻は19時を過ぎていた。開演は20時まだ時間はある。

  窓口で、インターネットでお勧めとあった「Chicago!」と大きい声で注文。おじさんが「いい席があるよ」という顔つきで親指を立てる。続けて先方「xxドル」「??」「xxドル」わかんねー。当方、ジェスチャーで「書いてよ」よーく見ると「80ドル」(後に40%offと知る)

 TKTSの当日券はほぼ半額と聞いていたので、50ドルぐらいと思っていたんだが。しかし、ここであきらめると一生ブロードウェイミュージカルを見ることができないかもしれない。

 「場所は?開演時間は?」「チケットに書いてある」歩いて数分、大きい看板、劇場はすぐ見つかった。開演10分前、ホッしながら入場。2階席の前から2番目ほぼ中央の最上席。

 ところで、実際見た感想ですか?あらすじは脇において、むくつけき男性に、いくらがんばって踊っていただいても、やっぱり美しき女性たちが踊る宝塚にかなわないと思うのは私の偏見でしょう。


6 ワシトンDC
 ホワイトハウス界隈の警備はすごいですね、見渡すとそこら中に警察官か警備員が複数名います。当方としては安心して歩くことができるのでいうことなしです。
 スミソニアン博物館に入るときにも、ボディチェック、荷物チェックがありました。小さなハサミが見つかりましたが、注意されただけ、没収されなくてホッとしました。

 地下鉄。金額表示板などは小さな液晶画面で見にくい上、いちいちボタンで一日券、当日券、などの選択、行き先に応じた金額をやはりボタンで入力してやっとOKボタンに行きつく。そこで現金の投入、切符発行という手続きに入る。慣れるまでほんとめんどくさい。
 頑丈であること(壊されない)、破壊、盗難対策を考えて作られているようだ。日本のようなタッチパネル方式の方が断然使い勝手がいいが、すぐ壊されそう。

 どこの都市でもそうですが、ゴミ箱がそこらじゅうにあるのでゴミを捨てるのに困りません。ファーストフード店が至る所にあって、食べ歩きが多いからでしょう。サンドイッチやハンバーガーを食べるときに使う紙の量も半端じゃありません。ばんばん使います。ゴミ箱がないとその辺に捨てられちゃいますからね。


7 自由の女神観光
 切符を買うの1時間、並んで船に乗るのに1時間ぐらいかかります。2時間かけて並んだのに荷物チェックで小さなハサミにクレームがついた(スミソニアン博物館では見逃してくれたのに)預かってもくれないという。100円ショップ購入のハサミだが、捨てるには惜しい。

  ぜひ見たいというよう気分でもなかったので「やーめたっと、返金して」というと「窓口に行け」。当たり前だよね。

  しかし、乗船手前すでに半券が切り取られている。窓口で事情を説明しても返してくれるかどうか。とりあえず、近くに居た係員に乗船拒否されたんだから、一緒に窓口まで行って欲しいと彼の太い腕を引っ張る。(シャイな私にしては大胆な行動。ここUSAは主張しないと無視されるから、とにかく主張、主張)
  しかし、これも無理。じゃあこの半券にあんたのサインをくれと頼むも無視される。

  仕方ない、切符売り場の出口で中に入ろうとするとここでも拒否。つたない英語で事情を説明したけど、通じるわけない。(入場料10ドル返してもらいたいモードにはまりこんで、かなり興奮していた自分)

 再度切符売り場入り口に並んでやっと建物内に入場。すると、さっきのセキュリティチェックで私のハサミを見つけたおっさんがベンチでお休みしている。これ幸い、半券に彼のサインをお願いしら、快くサインしてくれました。

  窓口にサイン入りの半券提出10ドル返金。ああよかった。


8 グレイハウンドパストラブル
 ポートランドで周遊切符を購入した。住所を聞かれて在住のL氏の住所で代行してもらった(それでもいいらしい。)しかし、受付嬢が間違えてL氏の名前をタイピングしてしまった。いや、相棒K氏の名前で購入したいというと受付嬢はボールペンでL氏を2重線で消し、K氏の氏名を書き込み、これでOKという。(私の分はL氏住所、私の氏名で発行してくれた。)これが問題の発端だった。

 サクラメント、ラスベガス・・・問題なく切符を発行してくれた。ところが、エルパソでクレームがついた。「このボールペンで変更してあるのは盗難切符の可能性あり」と受け付けてくれない、
  これまでの切符の半券を見せて「今まで問題なく発行してくれたではないか。」「発行元のポートランドの事務所に確認すれば分かるはず」といっても全く取り合ってくれない。

 仕方がない、電話でポートランドのL氏に応援を頼む。L氏はポートランド窓口にアクセスしたが埒があかなかったようだ。結局ダラスの本社に掛け合ってOKを貰ったとダラス本社役員の承認メールを送ってくれた。また、エルパソ所長にもその旨連絡済みということも言い添えてあった。
  バスセンターで一晩過ごし、早朝所長から「Please horner Ameripass」のお墨付き名刺をもらって無事サンアントニオ行き切符を発行してもらう。

 日本だったらわが社の手落ちみたいな感覚でケアしてくれるのだが、ここアメリカは違う。ダメと言ったら金輪際ダメ、結局上司がだめならその上の上司、、、てな感じでそれを認めてくれるところまで辿らないといけない。あるいは、相手を説得できる明白な証拠を提示しなければならない。

 担当者は自分の仕事を正当に実行しただけのこと、悪びれることなく切符を発行。決して詫びないのが、USAカルチャー。


9 リタイア後の生活
 こちらに来て相棒K氏の米友人・4家族の家に宿泊、あるいは訪問しました。すべてリタイアして夫婦二人の生活、息子娘達は遠くに住んでいるようでした。そのうち2家族は街から遠く離れた別荘のような家に住み、周りの大きな土地で草木の管理したり、庭の草花や花壇、果物の木などを整備したり、家の増改築をしたり、そのような生活を楽しんでいるようでした。

  しかし、このような不便としか思えない田舎暮らしも、彼らにとってはこのように大きな土地と家を持てるほど豊かであるという「ステイタスシンボル」なんでしょう。

  年取って動けなくなったら、そしてこのでかい土地と家を管理できなくなったらどうするのでしょうと聞いてみました。ここを売って街に住み替えるということのようです。日本の土地、家に関するこだわり方に比べてきわめてドライですね。

  しかし、年取って家や土地の売り買いなどストレスのかかるお仕事はもうしたくないですね。わたしゃ---。


-----日記-----
旅の前半は相棒氏と一緒に行動しましたが、後半では食事や街散策でお互い興味の対象が異なることから、
基本的に別行動になりました。
この日記には相棒氏も登場しますが、基本的には自分の行動を中心にまとめたものです。

 

6月10日(木)成田→ポートランド L氏宅
 天気良好。12時成田空港着。しかし、飛行機は電気関連故障で3時間遅れの夜7時出発。その上、ポートランド到着後の入国審査で、半数以上の在住者が数10分で済んだのに、我々外国人は顔写真、指紋撮影、尋問で延々2時間もかかってしまった。

 相棒K氏の友人L氏が車で出迎え。待ち時間長くてごめんなさい。

 夕食は当地恒例の歓迎料理バーベキュー。食後は奥さんも一緒にいろいろなお話、もちろん会話の中心は相棒K氏。

6月11日(金)」ポ---トランド L氏宅
 起床7時、高曇り。朝食=完全日本食(のり、生卵、つけもの、サーモンの燻製、うめぼし、味噌汁)にびっくり&感謝。

 車にて、日本庭園、バラ園を案内していただく。昼食はL氏友人宅で、サーモンバーベキュー。午後、ワイナリ見学。夕食後は話の成り行きで折り紙をご披露することになったり、私の過去をK氏にばらされたり。

6月12日(土)ポートランド L氏宅
 車で10数分のビーバートンクリーク駅へ。電車に乗ってダウンタウンへ。L氏ご夫妻と我々老爺2名でダウンタウンで開かれているローズフェスティバルへ。

 有料席でパレード見学約2時間。日本の小田原からSamurai連が参加していた。騎馬隊、高校生ブラスバンド、バトンガール、その他いろいろな国からいろいろな 団体さんが出演。騎馬隊に続く糞拾いの面々の手際のよさに拍手があったり。

 昼食は、休日だけ開催のマーケットに繰り出しタコスをいただく。まあまあの味。

 コーヒー店でお休みしたり、公園ではしゃいでいる子供たち眺めたり、L氏ご夫妻と街中を散策&夕食。

6月13日(日)ポートランド→メドフォードTravel odge
 早朝5時半、L氏に車でバスセンターまで送っていただく。

 出発間際、荷物タグがない!と言われ、あわてて窓口でタグ購入。本当は1個タダ、それ以上1個に付き10ドルとのこと。無知ゆえの無駄金を払ってしまった。

 メドフォード着。明日のサクラメント行き乗車券を入手後、予約したホテルに向かう。橋を渡ってしばらく歩く。適当に汗をかいて心地いい。

  キングサイズベッドx2など、それなりの設備に満足する。シャワーを浴びて洗濯&ゴロ寝。19時ころ、近くのレストランで夕食、サンドイッチ7ドル。

6月14日(月)メドフォード→サクラメントClarion Hotel Sacrament
 バス到着時間が1時間以上遅れて、午後2時過ぎサクラメント着。歩いて30分ほどの立派なホテル。ピーカンの天気、日差しがきつい。

 チェックイン時、サッカー日本代表がカメルーンに勝ったとの情報、やったね。TVで再放送あり。同点になりかかり、薄氷の勝利だ。

  夕食はホテルにて野菜豊富な料理を食す。期待もしてなかったが、口に合わない。

6月15日(火)サクラメントClarion Hotel Sacrament
 久しぶりの休養日、ホテルの朝食は一応腹を満たすレベル。午前は数独、竹とんぼ、うたた寝。

 午後、相棒氏と図書館のある公園まで1時間ほどの散歩。木々が鬱そうと茂っており、風も抜けて快適な散歩道。道路名が南北&東西でA,B,C,D&1,2,3,4と分かりやすい。

  スーパーマーケットで果物など調達。昼食代わりに腹一杯のアメリカンチェリーに満足。夕食は昨日と同じくホテルにて。明日は移動日、8時半発につき7時起床かな。

6月16日(水)サクラメント→フレスノ H氏宅
 カウンタで荷物タグを受け取り、乗車番号口に行くとすでに順番待ちの荷物あり。天気良好、バスは予定通りフレスノへ。

 明後日の乗車券を予約し、相棒氏の友人H氏宅へ。車で1時間半ぐらい。大きな家、別荘地のようなコミュニティ。

 建物周り広い分だけ手入れも大変だが、全部自分でこなすとか。ご苦労様です。自作ミニ草履、竹とんぼが土産代り、夕食時少々英語をしゃべらされて疲れた。

6月17日(木)フレスノ H氏宅
 H氏の車に同乗、1時間ほどでヨセミテ公園に入る。入場料は大人20ドルだが、H氏が年間パスを所持しているので、無料。

 ハーフドームを目指す。最初の滝はシャワークライミング。水しぶきでびしょ濡れになるも、見事な虹に振りかえる登山者から歓声があがる。

 2番目の滝の傍を登るコースは石積みの道、日差しがきつい。登山道整備の若者十数名、バール、ツルハシ等で石積み直しの重労働。一方、滝の上では下着姿みたいな若い女性がうろうろ。その違和感に戸惑う。

 下りは木が適当に茂って快適な道。上り3時間、下り2時間のコースタイム。

 レストランで食事。我々2名は魚系、彼は肉系、アメリカ人てステーキが好きなんだね。

6月18日(金)フレスノ H氏宅
 今日はヨセミテ(マリポサ樹林)公園へハイキング。彼はハイキング好きらしい。4時間ほどセコイアの巨木巡り、頂上からの見晴らしが大変よろしい。

 帰宅後、宿泊に感謝の印として、急遽作った折り紙30枚組のくす玉と、自作の良く飛ぶ竹トンボをプレゼントした。

 H氏の車で相棒K氏の昔の同僚W氏宅へ、夕食をごちそうになる。

 ここで、とどのつまり寡黙すぎる私に何かテクを披露しろということになる。超小型紙トンボ(親指、人差指で捻って飛ばすオリジナル爪楊枝トンボ)を飛ばして見せるが、インパクトがない。

  次、前もって編んでおいた指ハブは彼らの太い指には細すぎた。困った。「布テープがあれば、大きいのを編みます。」奥さんがテープを持ってきたので、太めの指ハブを2本ほど編んで見せる。これがわりと好評。

  最後の折り紙は分かりやすい「唇」「I Love You!!」と実際動かしてみせると拍手。芸は身を助けるっていうことにしておこう。

真夜中の2時半ラズベガス行き、バスセンターまでW氏の車で送っていただく。

6月19日(土)フレスノ→ラスベガス Plaza Hotel and Casino
 ロスアンゼルスで早朝の乗り換え、自分のザックが無事ラスベガス行きバスに移されるのを見届けて列に並ぶ。

 ラスベガス着、ダウンタウンアーケードの真ん前という絶好のホテルのロケーション。

 前日までのハイキングで汗が浸みこんだ衣類すべて洗ってすっきりだ。

 21時過ぎから始まるアトラクション見物に出かける。夕食のロブスターとステーキの盛り合わせは、なかなかの美味だった。

  アーケード内はひとひと人でごった返し。アトラクション見物の肥満レディがノリノリに踊っている。踊りに乗れない爺二人。それにしても肥満レディの多さにびっくり。

6月20日(日)ラスベガス Plaza Hotel and Casino
 新繁華街方面へ歩いてみる。風はあるがものすごく暑い。途中出会ったマクドで相棒氏のインターネット三昧に付き合う。

 豪華ホテル群はすべてカジノ付。サブウエイで夕食。「トマトもっと、きゅうり、レタス!!」とにかく要求する。

 新市街(高級ホテル街)ダウンタウン間は夜まで3ドルのバスが往復している。ホテルに戻って23時。スロットマシンに陣取る超太ったご紳士、淑女たち、お立ち台で踊っている黒タイツの妖艶な女性を横目に、部屋へ急ぐ。

6月21日(月)ラスベガス→フラッグスタッフ→グランドキャニオン 車中泊
 フラッグスタッフ行きでは、なぜか切符不要で乗車OK。ほぼ満席。

 レンタカーのHERTの事務所は表に看板もなく、街のinformationセンター内にひっそりとあった。

  レンタカーに自分たちの荷物を放り込んでホッと一息。山火事で煙が舞い上がっている中を潜り抜け、グランドキャニオンを目指す。

 入園料は25ドル/1人。3日分の食料を途中のスーパーマーケットで買い込んだ。駐車場で一夜を明かす。

6月22日(火)グランドキャニオン 車中泊
 マザーポイントからひたすら下り約3時間、コロラド川を渡って、支流に入る。

 しばらく休憩後、再びコロラド川に戻り、下流の橋を渡ってコロラド川岸辺に下りる。

 岸辺の砂は熱いのに水はとても冷たかった。このコース、川辺に下りられるのはここ一カ所しかない。とても貴重な経験をしたことになる。

 ここからブライトエンジェルコースの延々と続く上り、6時間ぐらいか。途中数か所にある水場に救われた。疲労困憊、倒れてレンジャーのお世話になっている人もいる。両爺20時すぎ日没寸前に滑り込みセーフで這い上がる。

6月23日(水)グランドキャニオン 車中泊
 ヘッドオフィスではLAN接続OK、メールの確認など。今日もピーカンの好天。公園内のドライブ、インディアン博物館、ヘルミットコース(無料バス)での日没見学など。

 日本人女性観光客に声をかけられる。我々の計画を聞いてうらやましいを連発していた。両爺「自分へのご褒美」ということにしておこう。

6月24日(木)グランドキャニオン→ツーソン 夜行バス
 グランドキャニオンから、ユタ・アリゾナ州境界にあるモニュメントバレイへ。車で走ること数時間。走っても走っても同じ景色、アメリカはでっかい。牛がこの炎天下草をはんでいる。牛に日射病はないのか。

 入場料5ドル、但し道は悪路。砂に車輪がはまり抜け出すのに苦労する。

 夕方、フラッグスタッフに戻って車を返す。フェニックスでの乗り継ぎは、真夜中2時、2時間半の待ち時間は結構つらい。

6月25日(金)ツーソン Days Inn Tucson
 ツーソン着。早朝にもかかわらずホテルチェックイン可でホッとする。

 昼飯はお向かいにあるタコスのテイクアウト。昼、夕食とも超暑いのでそこで済ます。

 今までの着たきり雀のシャツ、下着、靴下、すべて洗濯を済ませ、プールでひと泳ぎ。

6月26日(土)ツーソン→エルパソ Bus Center
 早朝、バスセンターに到着するもすでに出たとのこと。出発時刻前なのにそんなのありか。4時間ほど待つ羽目になる。

 ところが、10時過ぎのバスでエルパソまで着いたはいいが、トラブル発生。相棒氏の60日バスの不備(手書き修正)が指摘され、サンアントニオ行きの切符発行されず。

 今までOKだったこと、パス発行のPortlandオフィスに確認してくれといっても全く受け付けてくれない。

 ポートランドのL氏に電話で対応依頼。結局、明日早朝連絡をくれるようにということで状況まち。バスセンターにて一夜を過ごす。

6月27日(日)エルパソ 夜行バス
 早朝L氏からダラスの本社役員に掛け合ってOKが出たこと、エルパソの所長にも連絡済みとの電話あり。Please Orner Ameripassと所長の署名が入った名刺をもらうことができた。

  南部は不法移民が多いので、不審者に対するチェックが厳しい。

 午後のバス待ち、市内の公園で昼寝。

6月28日(月)エルパソ→サンアントニオ San Antonio Travelodge
 早朝着。これからどうする。アラモの砦博物館見学、暑い熱風の中、たくさんの人出、米人の心の故郷みたいなものらしい。

 その後、有名な川沿いの散歩道へ。道路面から一段下がった川沿いの散歩コースには木が茂っており、強い日差しを遮ってくれる。1時間あまり歩き回って、昼兼夕食を近くのフードコートで食す。

6月29日(火)サンアントニオ→バトンルージュ Extended American Hotel
 朝食はワッフルを数枚、昼飯分とバナナを持ってチェックアウト。今までの荒涼とした風景から緑の風景になって心がなごむ。

 夕方バトンルージュ着。親切なグレイハウンドの受付嬢がタクシーを呼んでくれた。明日また早朝4時に来てもらうことにする。

  サッカー日本代表対パラグアイ、PK戦で負けたのをTVで知る。残念無念。近くのレストランで夕食す。

6月30日(水)バトンルージュ→ニューオーリンズ Comfort Inn New Orleans
 早朝4時、昨日予約したタクシー、現れず!!ドーする。ホテルの緊急電話で新たにタクシーを呼んで貰う。

 じりじり待つこと30分、やってきたタクシーに飛び乗り、5時発のバスに滑り込みセーフ。

 駆け込んだバスセンター、我々を待っていたらしい係員が落ち着け落ち着けとのジェスチャーにホッとしながら駆け寄り、荷物をバスに放り込み乗車。昨日のうちに乗車券を受け取っておいて良かったー。

 1時間ほどでニューオーリンズ着。徒歩約10分でホテル着。

 夕方まで昼寝、今までの疲れを癒す。夕食はミシシッピー川クルーズ船観光。船上のジャズも粋なもんだ。帰りはバーボンストリートのジャズライブを横目に、ホテルに戻る。インターネットで明後日タンパのホテル探し。

7月1日(木)ニューオーリンズ Comfort Inn New Orleans
 朝食はワッフル、果物、パンの種類も多く、満足。

 夕方、川沿いの繁華街にロブスターを食べに行く。ソースの味が濃すぎる。でかいロブスターが勿体ない、さっとゆでたのを生醤油でいただきたい。

7月2日(金)ニューオーリンズ→タンパ  夜行バス
 バスは満杯。相棒氏の荷物が別なところに持って行かれそうになって慌てる。前回分の荷物タグを外すのを忘れていたため。

 10号線、海岸沿いにバスはひた走る。緑の芝生、海岸線、水上にかかる長い陸橋、見ていて気持ちのいい風景が続く。所々で海底油田事故対応らしい緑の蛍光色ヤッケの作業員が動き回っている。

7月3日(土)タンパ Howard Johnson Hotel
 昼食はホテルインフォのお勧めレストランでスペイン料理。パエリャ風の2品。量が多かったが、時間をかけて食べきる。夜になってもお腹いっぱい。

 広場の椅子で通り過ぎる人を眺める。草バッタや折り紙を見て声をかけてくれる人がいる。草バッタ、竹とんぼなどは子供に人気。折り紙の八角箱は立ち寄ったお店のおじさんにあげる。

 きょうは草玩具、折り紙などたくさん作っていろいろな人にあげた。草バッタは売りものになるよとお褒めの言葉をいただいた。

 帰りは路面電車、降りてからホテルへの帰りは迷い道。マラソン人、お店の従業員など数名に地図を示して尋ねたが、彼らは地図の見方が苦手らしい。アバウトな???怪情報ばかり。散々迷ったあげく、結局自力でたどり着く。

7月4日(日)タンパ→マイアミ Windham Miami Airport Hotel
 土砂降りの雨、ハザードランプを点滅させながら慎重運転の車をあざ笑うかのように、我がバスは、飛ばしに飛ばす。予定より3時間も早くマイアミに着いてしまった。乗客は5,6人と少なかった。

 ホテルは陸の孤島。付属のレストランだとサンドイッチが11ドルもする。

 インターネットで目星をつけて、ホテルを出る。30分ほど歩いて運良くスーパーマーケットに遭遇。5ドルのバカでかいサンドイッチは二人分。明日の朝食代わりにサクランボ、バナナ、鳥の唐揚げなどを買い込んでホテルに戻る。

7月5日(月)マイアミ→キーウェスト Days Inn Key West
 マイアミ11時発。かの有名な7マイルブリッジ(10数km)、平行して廃線になった鉄道橋脚や走り回るモーターボート、海の向こうに浮かぶ島々、この道どこまで続くのか。

 16時、キーウェスト空港前がバスの終点。天候は曇り、ホテルまで地域循環バス(7dayspass、3.75ドル)にてほぼ5分。

 目の前のレストランで昼兼夕食。明日はダウンタウンをうろつく予定。

7月6日(火)キーウェスト Days Inn Key West
 これまで同系列ホテルでは朝食付きだったが、ここは朝食なしでがっかり。

 青バスに乗って、ヘミングウェイの生家を訪ねる。この展示内容で12ドルとはいかにも高い。猛烈なスコールで、思いがけず雨宿りはになった。

 USA最南端の標識まで歩いて数分。写真撮影は順番待ちだったが、数分で撮影OK。

 そこから海岸の繁華街に寄るつもりが右往左往するうち、相棒氏を見失う。徒歩にて約1時間弱、ホテルに戻る。

7月7日(水)キーウェスト Days Inn Key West
 朝から晴れ上がって天気良好。相棒氏は日没を見ると言って昼頃外出。私は朝昼食兼ねてホテル付属のワッフルハウスで食事。締めて10.5ドル。

 TVでドイツ、スペインのサッカー観戦。ドイツにほとんどチャンス無く、スペインの一方的展開。スペインの勝ちを見届け、青バスでスーパーマーケットへ。明日のバスでの行動食、タコスとサクランボ購入。

7月8日(木)キーウェスト→ティチュスビル Three Oaks Motel
 朝、青バスを間違えて緑バス(逆循環)に乗ってしまったが、まっ、時間もたっぷりあるのでいいか。5分のところ1時間かかってバスセンター着。本日はピーカンの天気。

 2度乗り換えで着いたティチュスビルはひなびた田舎町。ホテルは歩いて5分、冷房の効きが悪いが、冷蔵庫、電子レンジは揃っている。夕食は歩いて10分ほどのSubway。

7月9日(金)ティチュスビル Three Oaks Motel
 ピーカンの天気。レンタカーでケネディ宇宙センター見学。北側から入ろうとしたが、検問所で拒否。

  戻って南から、入場料は41ドルとちょっと高め。バスツアーで各所を見て回るシステムになっている。全部見るのに半日ぐらい。

 途中、メモリアルセンターに寄り、海岸までドライブして、帰宿。

7月10日(土)ティチュスビル→ラレイ 夜行バス
 バス発車は夕方5時、車を返して、海岸付近で暇つぶししていると、突然パトカー来襲。不審尋問を受ける。近所のどなたかが怪しい外国人2名が徘徊と報告したのでしょう。

 パスポート、バス乗車券を提示して解放。しばらくして、目の前の家から同年輩と思われる老爺がでてきて、水を提供してくれました。さては、通報したご本人かな。何はともあれ、ありがとうございました。

 バスはほぼ定刻発。夜行バスにて。ティチュスビルからラレイへ。

7月11日(日)ラレイ Days Inn
 バスはほぼ満杯、途中のオーランドではバスを降ろされ、ボディチェック&荷物チェックがあった。小さい停留所は別として大きなバスセンターではセンターに入るだけで厳重なセキュリティチェック、ボディチェックがある。

 ホテルは前夜満杯で、掃除がまだ故、入室は午後。仕方なく街の公園で暇つぶし。

 ちょうどワールドカップ決勝のスペイン対オランダ戦をやっていた。洗濯も済ませてあとはベッドでごろごろ。外は暑い、30度以上でしょう。

 夕食はインフォ嬢ご推薦のイタリア料理店へ。作ったばかりの折り紙「花火」をあげたらとても喜んでくれた。

7月12日(月)ラレイ→ワシントンDC Days Inn Washington DC
 朝、出がけの朝食は6時半だが、我々老爺二人を見て早めに準備してくれた。感謝の印に、ミニ草履進呈。

 今までの南の椰子の木風景から、温帯風木立並木の快適な道路。途中から乗る乗客で座れない混みよう。乗り換え2度ありだが、順調にワシントンDC着。

 地下鉄は行き先料金をパネルで確認し、押しボタンで料金を設定、お金を投入して切符が出てくる仕組み。老人は半額のはずだが、センターに行って申告しないとダメらしい。

 ユニオン駅からシルバースプリングまで5駅。徒歩10分ほどでホテル着。

7月13日(火)ワシントンDC  Days Inn Washington DC
 地下鉄1日切符9ドル。

 スミソニアン博物館界隈、国会議事堂、ホワイトハウスあたりをうろつく。所々にポリスの車が止まって制服の警察官がいるし、自転車で走り回っている警察官、議事堂前、ホワイトハウス付近は専属の警備員がいる。安心してうろうろ出来る。

 昼食は中華街。美味しいとは言えないが、久しぶりにアジアンテイストなので、納得する。

 スミソニアン宇宙博物館では、子供たち向けの飛翔体のワークショップを見学した。講師のお姉さんがヘナチョコ紙トンボを飛ばしていたので、終了後私の竹とんぼを飛ばして見せた。もちろん謹呈。自慢ついでに無関係の草バッタも。

 インディアン博物館では毛糸で芋虫みたいなのを編んでるお兄さんに、ミニ草履と草玩具フェニックスをあげた。

 帰りは23時、さすがに地下鉄は閑散としていた。車内での飲食、動物持ち込みがダメなのは分かるが、自転車はOKなのが面白い。困るのは夜遅く駅名の表示が暗くて読みにくいこと。

7月14日(水)ワシントンDC→ニューヨーク Days Inn Long Island City
 バスチケット係が、飲み物片手に、ガムくちゃくちゃ対応は気に入らない。昼過ぎの13時発の満席とはうって代って、14時発は十数名でガラガラ。ニューヨークまでノンストップ。

  道路は車が途切れることはない。道中はすいすいだったが、マンハッタンに入るトンネル前で猛烈な渋滞。1時間ほどで抜けて、18時半着。

 地下鉄料金は4回券8ドルとまあまあの価格。夕食は近くにレストラン見あたらず、たまたま見つかったセブンイレブンンにてサンドイッチ購入。

7月15日(木)ニューヨーク Days Inn Long Island City
 地下鉄車内は殺風景、つり革、編み棚がない。スタッテン・アイランド行きフェリーに乗り、遠くからだが自由の女神観察。しかし、いかにも遠すぎる。

 ツアー船(シニア10ドル)なら上陸できる。しかし、セキュリティチェックでハサミが見つかり入場できず(没収&廃棄!預かってくれない)。結局ねばって全額を返金してもらう。

 グランドゼロは生憎工事中、高い塀がめぐらされていた。その後、ブロードウェイを北上する。しかし、タイムズスクエアーに行く途中で相棒氏を見失う。困った。

 手元の地図を頼りになんとかタイムズスクエアーにたどり着き、TKTSで当日券「シカゴ」の入場券を購入。80ドル。

 終了後のブロードウェイは昼より明るいと思えるほどの照明、投光装置と、ひとひとでごった返している。最寄りの地下鉄利用、なんとか自力でホテルに戻ることができた。

7月16日(金)ニューヨーク→ボストン Holiday Inn Express
 ボストンには午前着。地下鉄、列車を乗り継いで、夕方ウォルサム駅。相棒氏によれば、ホテルは駅周辺と勘違いしていたとのこと、数km先故タクシーにてホテルへ。

 夕食は近くのレストランにて。雨が降り出したが、近くなので傘不要。

7月17日(土)ボストン Holiday Inn Express
 午後、近くの公園を通ってウォルサム駅まで歩いてみた。入り口に詳細地図あり。林の中に作られたいくつかの散歩コース。2時間ほどかかったが、ちょっとした林間ハイキングで気持ちのいい道だった。

 帰りはハイウエイ沿いの道を帰る。しかし、インターチェンジ付近で歩道が無くなっている。近くのお店で聞くとハイウエイに架かる橋には歩道があるらしい。見覚えのあるガソリンスタンドの前に出て一安心。

 シャワーを浴びて時間通りにロビーに出るとジム夫妻が待っていてくれた。挨拶もそこそこに車でレストランへ直行。一緒に食べたタイ料理はとても美味しかった。ジムそっちのけで奥さんと話に盛り上がる。ジム、ごめんね。


7月18日(日)ボストン→バファロー 夜行バス
 4時半発、公園で子供たちを眺めながら昨日のドギーバッグの昼食。ジム夫妻との食事を思い出した。旅先での親切は心にしみる。

 ここから川縁の公園へ。さすがUSAの河川、湖のよう。ヨットが浮いていて、のどかー。天気良好。ロッカーはなし。上階に係員常駐の荷物預かり所がある。荷物は1個5ドルと高めの預かり料。


7月19日(月)バファロー Comfort Suites
 早朝6時過ぎだが、チェックインOK、朝食にありつくことができた。昨夜の寝不足を取り戻そう。

 グレイハウンドのバスセンター始発。ナイアガラ滝方面のバス時刻表は赤、完全観光客向40番バス。1時間ほど、1日券4ドルと格安。

 橋を渡ってカナダ側へ。こちらからの見晴らしの方が絵になるね。カナダ滝の方が滝つぼまで真っすぐ流れ落ちきれい。アメリカ滝は滝壺がないというか石が露出していて水しぶきがすごいが景観的にはイマイチ。

 カナダ遊覧船、アメリカ滝下観光とも雨具とサンダル付き11ドル。遊覧船の滝しぶきかぶりは思ったより迫力不足、滝下観光の方が濡れながらの水かぶりで楽しめた。サンダル等持って帰っている人もいる。

 バファロー市内は、明るい21時なのに、レストランが見あたらない。仕方がない、やっと見つけたピザ屋さんでサンドイッチ。

7月20日(火)バファロー→シカゴ Ramada Inn
 6時半発、途中のクリーブランド乗り換え、深夜2時間待ちの予定が1時間遅れで3時間待ちは結構辛い。

  到着は夜の10時。タクシー16ドルでホテルへ直行。疲れ果て、今日は寝るだけ。

7月21日(水)シカゴ Ramada Inn
 ホテル周辺を歩き回る。まずは、朝飯を調達しに街に出る。スーパーで果物、パンその他適当に購入、ホテルに戻って朝食。

 居心地のいいホテルはじっくり滞在したい。

  午後、散歩がてら近くの公園にでかける。広い公園だがアメフット遊びの黒人少年たちの一団を見かけただけで、超暑いせいか、ほとんど人影なし。作った竹トンボの飛び具合を確かめながら、公園を一周する。


7月22日(木)シカゴ→ラピッドシティ 夜行バス
 バスは21時15分発なので、それまでバスセンターに荷物を預けて長い暇つぶし。

  湖畔の公園をぶらぶら歩いていると、貸し自転車があるようだ。変速つきの本格的ツアー車だが、32ドル(4時間)とちょっと高め。

 自転車道路は往復2車線、湖畔数十キロに渡って整備されている。湖畔道路を南下して終端まで。自転車こいでこいで4時間、いい運動になった。

 夕食はサブウエイにて。その後、公園の夏の演奏会(アコーディオン、弦楽器、もちろん無料)でタンゴなどそれなりの音楽を20時まで楽しむ。


7月23日(金)ラピッドシティ Super 8
 ラピッドシティは小さな街。無料市営(?)バスでホテル前まで。今日はゆっくり寝たいですなあ。

7月24日(土)ラピッドシティ Super 8
 75ドルで朝、夕食付きのツアーに参加。

  バスに揺られて数10分、ラシュモア山の米大統領の山岳彫刻を見学。直下まで歩ける道がついているが、眺望は展望台に勝る場所なし。

 途中洞窟を数カ所通るが、洞窟を通して彫刻が見える趣向になっている。臨時カメラマン連がバスの運行を邪魔しまくる。

 その後はクレージーホースのモニュメント作成現場の近くの記念館に寄る。作成過程の動画を見学。ダイナマイトで爆破しながら形を作っていくというハイテク爆破。今のラシュモア彫刻よりもずっとずっと大規模だ。このプロジェクト個人的に始めたらしいが、そのエネルギーに脱帽。

 夕食はカントリーソングショーをみながら、1時間ほどたっぷり楽しんだ。一日観光で疲れたね。


7月25日(日)ラピッドシティ→ボーズマン 夜行バス
 ラピッドシティは田舎町。ホテル滞在11時までがんばり、バスセンター到着12時なるも開くのは17時からとか。バスは夕方18時発。

 まず近くの川沿いの公園へ。ホテル朝食でくすねてきたワッフルとジュース、先日買ったマンゴーでお腹満杯。休日のせいかしばらくして水遊びの家族連れが出没して和やかな雰囲気。日向は猛暑だが、木陰は風があって涼しいぐらい。

 図書館に移動して、無線LAN がつながり持参のPCでインターネット三昧。

 18時発、このあたりは緑の砂漠か、行けども行けども緑の絨毯、時にトウモロコシ畑、時に転がる干し草束、人影人家まったくなし。


7月26日(月)ボーズマン 車中泊
 夜行バス、早朝5時着。インフォメーションにてタクシーを呼んで貰うも、カモにされる。空港まで、距離から見て、38ドル10ドル以上高い。メーターも無いのに料金交渉せず乗った我々に責任あり。

 11時半車を借りてイエローストーン向け出発。レンタカーで1時間ほどのドライブ。途中見かけたスーパーで本日昼食、夕食、明日朝食分を補給する。

 マンモススプリング、頂上まで約20分、戻って15分。確かにわき出ている水は温かかった。下の方で水が枯渇しているのは地下浸透、その水が温められて泥と一緒にボコボコと再噴出を繰り返している。

 その後、滝を眺めたり、峡谷を流れる川の水辺まで数十m降りてみたり、そして最後のメインイベント噴出泉のオールドフェイスフルに到着。

  今か今かと観客が待っているところ、運良く数分待ったら噴出が始まった。20m以上あるという噴水柱が5分ほど継続する、たしかにすごい。


7月27日(火)ボーズマン→シアトル 夜行バス
 早朝2回の噴出を観察、厚着をしたが、寒い。噴出泉の周り1kmほどが遊歩道になっている。30-40分にほぼ一回の割合らしいが、時に1時間以上になることもある。

  1回目は丁度見にいってすぐ6時半頃、しかし、2回目は7時過ぎぐらいに思って待っていたら、なかなか、結局1時間半ぐらい待たされたが2回目も無事?鑑賞。

 街まで戻ろうとする公園内道路が大渋滞。向こうからくる車なし、事故渋滞と判断、西側の公園出口に回って無事11時過ぎ車を返すことが出来た。

 空港の食堂で昼兼夕食。タクシーでバスセンターまで20分ぐらい。

7月28日(水)シアトル Travelodge Seattle Center
 早朝シアトル着。しかし、ホテルのチェックインが15時。

 目の前のシアトルセンター公園、なんとなく目に飛び込んできたEMP/SFM(ロック&ポップ)の展示館に潜入。ロックンロールなので多少うるさいが、嫌いでもないので、ライブビデオを鑑賞したり、ヘッドフォンで音楽を聴いたり、時間をやり過ごす。

 その後、足の向くまま港の方へ歩いてみた。


7月29日(木)シアトル Travelodge Seattle Center
 朝食後、パイクプレイスマーケットへ散歩。サクランボ購入。

 昼食は朝食の残り、ワッフルとジュースで軽く済ませる。

 午後、再びマーケットにでかけると相変わらずの人出。近くのお休み芝生の上でミニ草履($2/each)を無許可店開きしたが、誰も振り向いてくれなかった。

 夕食。ニューオーリンズでは超不味いロブスターだったので、シアトルではぜひ美味しいのを食べたい。ピア周辺のいわゆる観光レストランを見て回るが、何となく信用できない。中華街に行ってみよう。

 ピアから歩いて15分ほど、横浜同様派手な中華門が目印だ。さて、どのレストランにすべきか。当地の家族連れがここじゃない、あっちだとか大声で話をしながら先を行く。そっと、後をつける。地味なレストランに入る、私も続く。

 はい、大正解!!とても美味しかったです。


7月30日(金)シアトル Travelodge Seattle Center
 公園を通り抜けてパイク・プレース・マーケットへ。ブルーベリーを食べながらホテルに戻る。

 午後は折り紙、うたた寝、これがわたしの好きな時間。

 夕食は目星をつけておいたタイ料理店へ。超甘ーいタイコーヒーと野菜いっぱいのタイ風焼きそば、アジア料理は野菜が多いのがいいですね。味にも量にも満足。

 帰りはシアトルセンター公園に足を伸ばす。20時過ぎだが、日本時間16時ぐらいの明るさ。大勢の家族連れが遊園地のいろいろな乗り物で楽しんでいる。大きな噴水池の周りでは子供たちが水遊び、21時を過ぎようやく日も落ちてホテルに戻る。


7月31日(土)シアトル→ポートランド
 6時半朝食、バスセンターへ急ぐ。ほぼ満員。昼前ポートランド着。

 レンタカーで市内を適当に走り回り、その後相棒氏の友人宅数軒を訪問。キューバ人ご夫妻にキューバ料理をごちそうになったり、その後、この旅初日お世話になったL氏宅へ。

    
USA入国時からのびた顎ヒゲ。イスラム系?と間違えられたことも。
草バッタ作成中。キューバ人ご夫妻に進呈。たいへんよろこんでくれました。



8月1日(日)ポートランド→成田
 シャワーを浴びて今日は帰国日。

  朝食後、L氏へのお礼に作った各種折り紙(クス玉,八角箱、マジックローズ15個+四面体箱9個、花火、等)、草バッタ2匹、竹とんぼ、ヤシの葉で編んだミニ草履を進呈。私の一宿一飯にたいする感謝の印のつもりだが、見ようによっては単なるゴミか。

 空港の搭乗手続きはモニタ画面を見ながら自力入力。パスポートスキャンで戸惑ったが何とかクリアー。出てきた搭乗券はひらひらの感熱紙、既に座席指定されている。荷物受付が済むと荷物は自分で所定位置まで運ばねばならない。今まではその場で受け付けてくれたのにね。

 空港内は無料で無線LAN が使える。この旅終了に格段の感慨もわかず、機上の人となる。

8月2日(月)成田着。
 日本時間にスイッチオン。



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