★★★失態学研究★★★
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◆研究者意識
 研究とは自分なりの哲学を持って取り組まなければならない。と気付いたのは40才を過ぎてからだったような気がする。既に遅いよね。それまでいろいろ手がけたけど全部途中で飽きてやめてしまった。「安田さんはいろいろ面白いことやるけど直ぐに辞めるからね」といわれたことがある。
  大抵の研究者は辛抱強く1つのテーマを追いかける。そのことがあとにつながると信じているみたいだ。たしかに深くやれば、長くやれば論文のひとつやふたつ書けるけれど、それ以上の何ものでもない。そういう努力賞的論文がゴマンとある。ちまたに溢れる学会報告の90%はそんなもんだと思う。結果として、本当にすごい論文といえるのはほんの1%もないのではないか。
 どんな職業でも成功者は一握りさ。飽きたらやめていい。面白いと思ったら突っ込めばいいのだ。私の場合、長い研究者生活において、ホントにのめり込むほど面白いものを見つけられなかっただけの話さ。

◆ノギスとマイクロメータ

 IBMは強大だった。当時、ノギスとマイクロメータという隠語があった。それでIBMを追いかけていたのだ。私は磁気ディスク装置の開発チームにいた。磁気ディスクの上に空力的に浮動ヘッドを浮かせてディスク面に情報を記録する。この浮上する隙間を小さくすると、それにほぼ反比例して記録密度を高くできる。われわれはIBMの装置が手にはいると、ひたすら計って測って図りまくった。磁気ディスクでは記録膜の厚さとその公差(ばらつき)、浮動ヘッドは、その寸法と公差(浮上面の円筒度、縦横幅)などなど。そして、それに似た装置を国内メーカーと一緒に数ヶ月で実用化した。だれでも最初は模倣から始める。

◆水の泡
 磁気ディスクの話をもう少し。前述したように、浮動ヘッドの微少浮上隙間を実現する(高密度記録する)にはどうするか。当時のIBM社の浮動ヘッドは円筒面だった。設計担当者は最先端の空力的設計理論を使って、より微少な円筒面でそれを実現できるとした。しかし、次にIBM社が実用化した磁気ディスク装置では、円筒面に代わって平面の浮動ヘッドが搭載されていた。となれば、その後蓄積した我が研究室の浮動ヘッド(円筒面)の設計チャート、実験データは一瞬にして紙くず。発想を変えて目標を定めないと、時にしっぺ返しをくう。膨大な研究費の無駄遣いだ。その後の歴史は物語っている。今の浮動ヘッドスライダはすべて平面になっている。

◆変人
 ちょっとくどいが、もう少し浮動ヘッドのこと。円筒面スライダが主流だったころ、部屋の片隅で平面スライダを研究している変わった人がいた。(私ではない。)でも周りの研究者は変なことをやってるとしか見ていなかった。もちろん次に実用化されたIBM社のそれとは形において全く違うが、彼の研究方向は間違っていなかった。タネはあったのだが、それを拾って育てる土壌がなかったのだ。まさに日本的土壌。今はかの変わった人も、傍観していた人も、某大学の教授になって活躍している。
困ったことだ
 ずっと磁気記録の研究に従事してきた。この分野で研究者として数十年給料を貰って働いてきた。そして今になって思うのは、今までこの分野で自分がどんな貢献をしたかということだ。たしかに、学会報告も少ないながらもやってきた。会社の仕事もそれなりにこなしてきた。しかし、、しかしだ、それがなんなんだ。野菜を作ってるひと、洋服を作ってるひと、さかなやさん、歌手、みんな他人のためにがんばってる。心を入れ替えて、これからは他人のためになる生き方をしなくてなならないと思う。

◆パソコン講習1
 パソコンのエキスパートを養成するという講座があった。腕試しのつもりで受講した。小テストがあったが、難しくはなかった。そのNPO団体では独特のパソコン講座のカリキュラムを採用していた。そして、受講後の小テストに合格すれば、その団体で主催するパソコン教室の認定講師になれるという。合格した。
 ある教育研究機関が開発したカリキュラムで、受講生2〜3名が1台のパソコンを共有して、お互いに啓発しあいながらパソコンの使い方やe-mailの操作法を学ぶというものだった。複数人を1台のパソコンで教えるということが新鮮に映った。これができれば、そー、わがパソコン教室に応用して儲かる話かも。しかし、私はその講師をしたことがない。その研究所が開発したテキストを使って教えることに抵抗があったからだ。パソコン教室のオヤジとしては、どうせやるなら自分のテキストでやりたい。ヒトフンはイヤである。

◆パソコン講習2

 その超初心者向けパソコン講習会。実際担当した講師に聞くと、旨く行く場合には非常にうまくいくラシイ。アッタリメエよってね。お互いが啓発しあう相乗効果があるという。でも、組み合わせが悪いと徹底的に駄目ラシイ。これもアッタリメエよってね。ということで、このカリキュラムはそれなりに問題点もあるが、相対的にはうまくいってるということラシイ。農耕民族・日本人的体質をうまく利用しているのかも。狩猟民族のかの国だとゼッタイうまくいかない方式だ。やっぱりパソコンは一人一台がいいと今は確信している。

◆パソコン講習3
 某市の外郭団体と共催でパソコン教室を開いた。受講生5〜10名、Word、Excelの入門コースである。募集は市外郭団体がやって、担当講師は雇われ講師待遇、すなわち講習費用の中から場所代とパソコン使用料を払って残りをいただくという方式であった。料金は当日徴収なので、ドタキャンがあるとそれだけ講師の収入が減る。ヨーするに場所代とパソコン使用料を徴収する官側はドタキャンのリスクを負わない。すべて借用している民側の講師が強くでられないのを見越しての押しつけ契約だ。悔しいけど今に見てろ、ノウハウを蓄積したらおさらばだと思って我慢した。

◆パソコン講習4

 ドタキャンを防ぐため、講習会直前にハガキを出すことにした。50円かかる。経費削減を目的にwebの広告付き無料ハガキを使った。ところが、受講生から市の外郭団体がやってる講習会なのに、このケッタイな広告付きハガキはおかしいじゃんかと文句が出た(よーくみないと広告なんかわかんないんだけど)。市外郭団体と受講者名簿等の部外公表、流用はしないという規約に照らして、私の勇み足ということになった。
  webの無料ハガキ利用による案内は名簿の部外公表に相当するラシイ。これが、大ぴらになると、その市外郭団体としても面目がたたないということで、こっぴどく怒られた。うーん、まさに私の大失態だ。よーするにわたしのばやい、こういうとこの常識がまったくないんだよね、お恥ずかしい。
  私はその外郭団体から謹慎を命じられた。始末書提出。ハイ、カッコよくおさらばするつもりが、逆におさらばさせられてしまった。

始 末 書


平成13年12月4日
株式会社まちづくり△△
代表取締役社長 ○○ ○○様
シニアSOHO・△△ 
会員(N086) 安田 享祐  武蔵野市吉祥寺東町1-5-11
私事
 このたびの問題で、まちづくり△△とシニアSOHO・△△の両者に多大なるご迷惑をおかけしたことに関し、心よりお詫び申し上げます。
 つきましては、平成13年12月18日をもってシニアSOHO・△△を退会し、かつ今後の、まちづくり△△主催の講座をすべて辞すこととし、反省の意を表したく思います。
 まちづくり△△主催の講座講師の辞退、シニアSOHO・△△からの退会につきましては、12月9日の「楽しくワード講座」、12月18日の「歩きはじめのEメール講座」がすでに募集され、受講生が数名おられることを考慮し、その講師を務め、かつ12月16日のiカフェ勤務の後にいたしたく思います。さらに12/11以降の隔月毎火曜日のiカフェPC相談員の勤務も辞したいと思います。
 
以上

◆無料はがき事件結末

 今はなきドゥーカードシステムの無料はがき。ハガキの宛先(パソコン教室受講者)の名簿が外に漏れることがあってはならないということで、担当者とメールのやり取りでそれを確認。一応失態事実処理過程その空しいやり取りを載っけておこう。

【質問】セキュリティについてお尋ねします。
利用者のセキュリティは利用規約に明記されていますが、宛先人の氏名住所の取り扱いはどのように処理されていますでしょうか?宛先人のプライバシーはきちんと保護されているか問い合わせがありました。会社のDM資料に使われるのではないかと危惧しています。
【返答】「どこでもカード」へのお問い合わせありがとうございます。
ドゥーカードシステムの○○です。
宛先住所の取り扱いの件ですが、登録されましたお客様の情報は勿論ですが、宛先様の情報も厳重に管理されておりますので、例えばDMが宛先の住所へ届くなどそういうことは一切ございません。

【再問合せ】 宛先のセキュリティについて再度お尋ねします。
ハガキを出していただいた後の宛先データの処理はどうなっていますか。
厳重に管理されているということは、まだ残っているということでしょうか。
残っている場合、削除処理お願いできますか。
【返答】「どこでもカード」へのお問い合わせありがとうございます。
ドゥーカードシステムの○○です。
ハガキを申し込まれました後の宛先データの件ですが、送信履歴を表示するためにデータは残っていますので、送信履歴から消していただければサーバー上からも消えます。ご了承くださいませ。

上記のメールの指示に従い、即刻送信履歴を削除。

◆パソコン講習5
 実は、出入り差し止めのあと、しばらく時間をおいて、復活してもいいですよという話もあった。しかし、私のいた会社の場合、不祥事を起こしてその後うまくいったという例を私は知らない。ほとんど窓際族に成り下がるか、皆に疎んじられるのが関の山だった。特に自分の場合、人生に敗者復活戦はないと信じている。それだけのガッツが私にはない。この際、潔く辞めさせていただくことにした。そしてまた新しいことにチャレンジする方がずっと気持ちがいい。いやなことはドンドン忘れて、自分がやりたいことをやる。それが許される年齢だと思っている。

◆ホームページを作る1

 GoliveやHomepageBuilderでホームページを作る。パソコン上ではうまく動作するのにupするとうまくいかない場合がある。
 Photoshopを使ってWebページを作る。フォルダに写真を集め、簡単な操作でサムネールのトップページとそれとリンクするページが一瞬にして出来上がる。便利な世の中になったもんだ。あとはGoLiveで文字の追加・削除や全体レイアウトを修正して完成である。
  ところがupするとうまくいかないのだ。生徒さんを前にしてちょっとウロタエル。原因はPhotoshopのwebページ作成で、画像の拡張子が.JPGになっていた。これだと気がついて事なきをえる。十数枚の画像と.htmlで.jpgに修正して無事解決。さーすが先生。えっ、この程度でえばるなって。はい。

◆ホームページを作る2
 HomepageBuilderでフレームを使ったターゲットLinkがうまく機能しない。プレビューでOK、IEでOKなのにNSではダメ。ドオスル。「次回までに調べておきましょう」と正直に逃げる。当日夜復習ダ。NSv4.7をv7.0にするとオオ、うまくいくよん。これで解決だあ!しかし、待てよ、もう少しよーく見てみよう。ターゲット名は「右ページ」アレ日本語じゃんか。一応ローマ字[migirpage」に変更して、Linkを張り直し再確認。超OK!
 後日、うーんwebのばやい、一応通るからといっても日本語はやめた方が無難ですね。生徒さんの前でちょっとエラソー。「せんせー、教則本では右ページでいいとなってますけどー。」(んーなこと言っても動かないんだもん、教則本にもたまに間違いあるの!)

◆異業種交流の会
 ある商工会の異業種交流会に参加した。異業種交流といえば製造業の集まりと思っていたが、ここは販売業が中心だった。お互いのお店、会社間の情報交換や親睦などが会合や行事の主たる内容だった。私としてはIT周りの企画で何か役に立てるのではないかと思って、PDA研修企画を提案したりした。でも、不況まっただ中そんな余裕もなく反応は鈍かった。またパソコン研修室を利用した初心者のPC教室を企画しても、PC教室は会員向けの初心者教室がすでに企画運営されており、PC研修室利用のこの企画は却下された。
 年間数万円の会費+旅行費+会合費は我が小パソコン教室にとっては負担だったし、自分が意図した物作りの会とも内容が違っていたので退会することにした。決して自分の意図したことが通らなかったからではない。3年ほど在籍した。


◆商工会への抗議

 私が辞めてからしばらくして、商工会主催の一般市民向けパソコン教室の広告を目にして愕然とした。どうしてあの時私の会員向けPC教室の企画を蹴ったの???。察するに商工会会員向けにPC教室を開いていたのだが、受講生が少ない。結局パソコンの保守管理運用費用が捻出できなくなった。放っとけばパソコンは野ざらしで何も利用されないままで腐っていくだけ。だからって、急旋回して一般市民を対象になんてえのはちと安易すぎませんかってんですよね。
  それでわたし抗議文を送りました。なしのつぶて。その後もチラシ配付は続いています。

商工会議所 会頭 様 2002年8月

 私、昨年まで異業種交流プラザ会員であった安田享祐です。家で細々とパソコン教室を開いております。最近自治体やボランティア組織で安価なパソコン教室が開催されているためか、受講者が減り経営は厳しくなってきています。その中にあって商工会議所がそれらと競合して低価格のパソコン教室を「一般向け」に開催すること(新聞にチラシ広告をすること)には、異議を唱えざるを得ません。

 私は会員であった時、異業種会員向けの教室を企画しました。インターネットの初歩という講座で受講料等は資料代のみで企画しましたが、却下されました。理由は、今はその時期ではないというようなことだったと思います。当時、三鷹市が「まちづくり三鷹」を立ち上げ、市民、商店街関連のIT化に積極的に取り組んでいるのをみて、武蔵野市の遅れを強く感じたからです。パソコンは生鮮食料みたいなもので使ってナンボです。このように内部の会員のための企画を抑え、一方の講座で会員の参加が少ないため受講生を外に求めるのは発想として全く安易としかいいようがありません。商工会議所のパソコン設備をどう会員のために活用すべきかいう観点がすっぽり抜け落ちています。

 商工会議所がチラシをまいて一般のパソコン教室と何ら変わらないことをしている。商工会議所が、八百屋さんを開く、魚屋さんを開くのと何ら変わりがないのではないでしょうか。武蔵野市の商店街のIT化に関しての将来ビジョンをきちんと考えて欲しいと思います。

 会員のIT技術の活用はますます緊急かつ重要になってきていますが、会員の意識がついていかないのが現状のようです。商工会議所としては会員の意識改革が先行されるべきで、その結果パソコン講座を受講する会員が増えるという流れであるべきと思います。会員の受講生が少ないからと言って一般向けに募集するというのは本末転倒ではないでしょうか。
 以上、商工会議所のパソコン教室に関して私見を述べさせていただきました。御一考お願いいたします。


◆小石
 数年前から大学で情報処理演習(平たく言うとWord、Excel、Internet検索、E-メールなどなど1年生向け)を教えている。我がパソコン教室で使うために作ったいろいろな例題テキストが非常に役にたっている。「一石二鳥」チト後ろめたいがまさにその通り。最近はそのテキストをwebで売り出そうと画策している。(全然売れなかった、残念)
 さらに情報処理応用実習(3年生)ではPhotoshop、Illustrator、Goliveを教えている。この辺りになると当方としても一石二鳥の筈だが、ちと苦しい。何故かったって、その石が不勉強で心許ないたからだ。一応猛勉強して、小石ってとこまでいった。
 しかし、残念なことに課目整理の対象となって1年間教えただけでは廃止。小石のままで終わってしまうではないですか。もう一年、講師無給の自由課目という形で講義させて貰えないか大学にお願いした。前例がないということでやんわりと断られてしまった。「前例がない」ってよく聞くセリフだよね。最近、前例がない=抵抗勢力と気がついた。わたしって蛍光灯?

◆Webページコンテスト応募
 情報処理応用実習ではThinkQuest2002(Webページ作成コンテスト)に応募するという課題を学生に課した。2名一組で作る。前期にPhotoshop、Illustratorの講義を終え、準備完了。後期はIllustratorの講義とweb作成と半々に時間を割り振った。メーリングリストを立ち上げ、進捗状況を見ながら締め切りに間に合うよう進捗を見守った。案の定、指定期日に間に合わないグループが出てきた。遅れた理由はかくかくしかじか。しかし実社会にでれば、できなきゃそれで終わりなんだぞ!口を酸っぱくして言っているんだが。
 後日メーリングリスト解散式をあるレストランで開いた。1ヶ月以上前から周知したが、学生側にもいろいろ事情があって出席は6名中3名。カミさんに応援に同行していただき感謝。まあ、センセーと一緒に飯食っても楽しくないってことでしょ。

◆情報処理応用実習その後
 1年間の講義のあとで学生からの授業内容評価アンケートがある。自分としてはがんばったつもりだったが、約2名の学生(全6名)から全然役に立たなかったという厳しい評価を貰った。キビシー。
  チュートリアル形式で基本的な作品を仕上げながら使い方を教える形式としたのだが、どうしてもレベルの低い学生に引っぱられてしまう。応用実習というので期待して受けた学生には、物足りなかったのかもしれない。しかーし、締め切り日に課題提出もままならず、遅れて出してその訳は体調が悪くてどうのこうのだの長い言い訳のメールをくれる。自分のことは棚にあげて他人にはキビシーんだよな。言わせて貰えばwebページ応募作品の内容は大学生として他の応募作品と比較してレベルが低い。私としては、そのことの方が問題だと思うよ、キミー。

◆遍路・心残り

 なぜか3回四国遍路に行った。1回目は会社を辞める時、2月、有給休暇消化のため。寒さと、足まめに泣かされて、これが休暇かぁって感じ。2回目は夏。高校卒業予定の息子に元気がないので「オレは行く、お前もどうだ」と手紙を置いて出発した。30余日息子が追いかけてくるかもと期待しながら歩いた。3回目は夏、御利益が3倍あるという逆打ち(88番札所から1番札所へ)。しかし、同行した弟と途中ではぐれてしまった。
 1回目の足まめと冬の寒さは、まあいい。3回目、修了2日前、はぐれた弟と山道でばったり再会。これもいい。心残りは2回目。なんでこんなバカなことをするんだオヤジは、といいながらも彼には歩いて欲しかった。この年になると、親父の言うとおりになんかなるもんかってか。

◆ビジネスプランコンテスト
 オークションでCD面に直接印刷できるプリンタを手に入れた。2.5mm以下の厚さで、インクをはじかない素材であればどんな物にでも印刷できる。パソコン教室の夏のTシャツ作りで子供やペットなどを印刷したミニTシャツが好評だったので、このプリンタを使って直接印刷できないかと考えてみた。直接印刷できればアイロンがけの手間が省ける。早速試してみた。手元にあったミニTシャツで、縫い目がローラにひっかからないように注意すれば印刷可能なことが判った。欠点はインクジェットなので水に弱いところ。カミさんに協力して貰い、袋物や画材、板などいろいろ試してみた。そして一応それなりのうんちくを入れてビジネスプランコンテストに応募した。
 一次書類審査は22/44の確率で通った。これでもしかすると賞金貰えるかもと色気がァァ。しかし、ヒアリング5分、交通費1,000円でその後、落選の悲しい知らせ。世の中そんなに甘くはないか。

◆武蔵野大学非常勤アシスタント
 上記大学からゼミの学生に対する実社会情報提供者としての非常勤アシスタントの公募があった。一応履歴書はもちろんだが、それに加えて「歩き遍路ミニ本」と某女子大紀要投稿論文「文書作成のための演習テキスト」と我がマックパソコン教室主宰者と本ホームページ開設の記を付して応募した。これで行けると思ったが、残念。同じ台詞だが、世の中そんなに甘くはないか。

◆Machintoshユーザーズグループ退会の記
 Machintoshにはユーザーズグループ(略称UG)というファンクラブみたいな自主運営のグループがある。Macに関する最新の情報交換の場になっている。私も職業柄、数年前からあるグループに参加していた。生憎、例会の土曜日はパソコン教室の生徒さんがいてなかなか参加できなかったが、年に数回のペースで出席していた。例会ではMachintoshに関するいろいろな情報が得られたし、メーリングリストでも質問に答えてもらえるので重宝していた。

 ある時ちょっと筆が滑って、教えて下さいという質問メールに「生徒さんからの質問ですが、、」と書いてしまった。すぐ、疑問メールが投稿された。情報でお金を貰っている人(パソコン教室のオヤジ)が、それを質問しタダで情報を得るのはおかしいんじゃないかというものであった。「友達からの質問ですが、、、」と書けばおそらく文句はでなかっただろう(というより、言いたくとも言い出せなかったであろう)。

 何となくこれ以前から、グループ内では「Machintoshに関することでお金を稼いでいる」ということでうさんくさい目で見られていたことに気がつかなかったのだ(このあたりの気配り
に疎い)同好者の集まりとは純粋にそれが好きで集まっているわけで、それを仕事にお金を稼いでいる人には居て欲しくないと言う村(ムラ)意識が働くようだ。もちろん情報はタダではないことは理解している。私もタダでとは思っていない。だからこそ、自分の職業柄役に立つ情報は積極的に提供したいと思っていた。しかし、今回の事件で私はこれから質問はいっさいできない立場になってしまった。それと例会に参加する度に情報収集でお金を貰っているヤツなんて見られるのはいやなので、会を辞めることに決めた。

 ただ、いままで会員からはいろいろな情報をいただいたのでその恩返しをしたかった。自分のパソコン教室にまつわることを話してから辞めようと決め「パソコン教室あれこれ」という題で例会でお話ししたいと申し出た。しかし、私に文句を付けた人は、そんな話を聞きたくないと強行に主張するのである。まあ、坊主(私はハゲている)憎けりゃ袈裟まで憎いのであろう、嫌なものはいやなのも分かる。他の会員からは聞いてみたいと助言の声もあったが、結局発表辞退そして退会した。世の中には意識的にしろ、無意識にしろ他人の足を引っ張る人がいる。

 情報はお互い知識として共有できればいいのだ!と思えば、今回のような問題は起らない。半分やっかみである。その情報を得ることで直接ではなくても、間接的にはお金につながっている会員は多い(会社のMacのレスキューなど)。文句を付けた彼だってそこで得た知識、情報がどっかでお金につながっていないとも限らないと思うのだが。

(2008.5.6追記)

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